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KDDIとベイスターズ、多視点映像で試合を観戦できるアプリ「ベイプラ」を提供

 KDDIと横浜DeNAベイスターズは、ベイスターズ主催試合を多視点映像で提供するスマートフォンアプリ「ベイスターズプライムカメラ powered by au 5G(β版)」(ベイプラ)を7日から提供開始する。2021年シーズンは無料で利用できる。

 横浜スタジアムで開催されるベイスターズ主催試合で提供される。アプリ名に「au 5G」とあるが、au以外のスマートフォンや4G、Wi-Fi接続でも利用できる。

横浜スタジアム (C)YDB

多視点映像

 バックネットや1塁側、3塁側それぞれに3台ずつカメラを設置し、投手と打者、特定の選手にフォーカスを当てた映像を配信する。ユーザーは、好きな視点を選択し、映像を楽しめる。

 このほか、スタンド上部のカメラからグラウンドや内野の全景を確認できたり、イベント中の様子を楽しめるカメラなどを用意する。

 また、これらのカメラから、試合展開などにあわせてカメラを切り替えられた映像も提供される。

ベイスターズOBによる解説音声

フォームを見ながら解説音声をチェック

 「ベイプラ」では、試合開始時や試合展開に応じて通知を受け取れるほか、12日からはベイスターズOBによる「ベイスターズ贔屓の」解説やエピソードトークを楽しめる解説音声機能を提供する。

 たとえば、球場で観戦している際にユーザーの座席以外からの視点を楽しめたり、自宅などでの観戦ではテレビやラジオ中継とあわせて多視点で視聴したりできる。

 また、解説音声を「ラジオ代わり」に聞くことや、守備位置やバッティングフォームなどを映像で確認し「両チームの狙い」などを解説音声でチェックするといった楽しみ方もできるという。

 なお、提供開始時点では視聴場所によるサービスの差異はないが、今後「球場内では独自のイベントを実施する」など機能拡充を検討しているという。このほか、ファン同士のコメント機能や視点の追加など、ユーザーからのフィードバックを踏まえ機能拡充していきたいとしている。

 「ベイプラ」の利用料金は、2021年シーズンは無料で利用できる。2022年シーズン以降は、一部機能の有料化を予定している。

ほかのスポーツチームへの展開も

 KDDIが「ベイプラ」などスポーツ事業を手掛ける意義として、KDDI担当者は「コロナ禍で観戦スタイルが制限されるなか、5Gの高速大容量通信でユーザー体験を拡大していきたい」とコメント。

 ほかのスポーツチームへの展開については「アマチュアスポーツチームを含めた、それぞれのチームで課題を抱えていると思う。各々のチームにあわせて、カスタマイズしながら提供していきたい」とした。

 なお、「バーチャルハマスタ」については、引き続き継続して提供していくという。