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Anker、電波法違反のFMトランスミッター4製品を自主回収
2021年2月12日 13:56
アンカー・ジャパンは、電波法の定める基準値よりも高い電波強度が確認されたFMトランスミッターを自主回収し、購入代金を返金する。
同社は、自主回収する製品はいずれも人体に影響を及ぼしたり、他の機器を破壊したりする危険性はないものの、他の無線局との混信や電波障害が発生しないように定められた基準値を上回る製品は、電波法によって利用が禁止されているため、既に購入済みであっても利用を中止し、特設窓口への連絡を呼びかけている。
対象となるFMトランスミッターは以下の4製品。
製品名 | 製品型番 | JANコード | 発売日 |
Anker Roav FM Transmitter F2 | R5111 | 4571411188909 | 2018年7月25日 |
Anker Roav FM Transmitter F0 | R5113 | 4571411189739 | 2018年11月9日 |
Anker Roav FM Transmitter F3 | R5132 | 4571411180194 | 2019年2月14日 |
Anker Roav FM Transmitter T2 | R5114 | なし | 2020年4月15日 |
今回の電波法違反については、関東総合通信局から2月8日付けで文章による通知を受領したことで「Anker Roav FM Transmitter F0」が電波法の定める「微弱電波」の基準値を上回る強度のFM電波を発する状態で販売されていることを把握した。
同社では、直営販路での販売を即時停止し類似製品について自社内で調査した。同製品以外でも同様の問題が発生していたことが確認されたため、4製品の自主回収を決定した。
製品の開発段階において、電波法の定めるFM電波に関する基準ならびに、認証手続について誤った解釈がされていたことが原因という。
アンカー・ジャパンは、該当する製品について日本市場向けの製造および販売を中止した。今後、電波や無線に関する法令の再確認を全社的に行い、法令遵守のための内部統制ルールの厳格化に向けた見直しや体制構築などを実施する。