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KDDI、年末年始の人流分析結果を公表、全国的に移動自粛傾向

 KDDIは、ARISE analyticsの協力のもと「日本全国での県境をまたぐ移動に関する人流分析レポート」を公表した。

 同レポートは、越境移動に関して、全国、1都3県、東京都、各地観光地の人流の変化をまとめたもの。分析にはauスマートフォンの位置情報ビッグデータを使用しており、個人を特定できないように加工されたものとなっている。

全国的に越境移動が減少

 2020年~2021年にかけての年末年始の人流は前年年末年始比で38.7%の減少となった。県外への流入、また県内への流入ともに前年比で減少しており、全国的に県境をまたぐ移動を自粛する傾向が確認された。

 年末年始には東京都から都外への流出が増加したものの、1月8日の緊急事態宣言後には大きく減少した。

首都圏は緊急事態宣言後は移動減

 1都3県で見ると、年末年始・1月連休ともに前年比で流出は減少。東京都への流入についても大きな減少が見られた。流出先としては神奈川、埼玉、千葉と首都圏が多くこれは東京都への流入元も同じ結果だった。

 また、年代別に見てもすべての年代で流出入が減少した。

観光地も自粛傾向

 全国的に全都道府県で流出入人口が減少し、東京都の浅草雷門周辺では46.2%減、三重県の伊勢神宮周辺では51.9%、人口が減少した。両地ともに2020年に比べて2021年は県外からの来訪者が減少傾向にあった。

 そのほか、函館駅周辺では前年比30.2%の人流減で道外からの来訪に限ると63.8%減と大幅な減少が確認された。

 箱根湯本駅では、前年比21.4%減、県外からの来訪者は37.5%減だった。また、道後温泉周辺では24.4%の人流減少が確認され、県外からの来訪者は62.3%減少した。