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ドコモ、海浜幕張エリアで「次世代モビリティサービス」の実証実験第2弾を開始

 NTTドコモは、千葉市と千葉大学、アイシン精機、ドコモ・バイクシェア、三井不動産、イオンモールと、海浜幕張エリアで取り組む「次世代モビリティサービス」の実証実験の第2弾を、11月21日から開始する。

 街中でAI運行バス、電動小型モビリティなどの次世代モビリティを運行し、中長距離の移動と短距離の移動をシームレスに行えるサービスを提供する。また、ショッピングモール内で電動小型モビリティの自動運転を行う。

 次世代モビリティの活用を通して、街の回遊性の向上や交通弱者の移動手段の多角化をめざすとしている。

次世代モビリティサービス

 市民や観光客に向け、海浜幕張エリアで3km圏内の移動を目的とした「AI 運行バス」を運行するほか、海浜幕張駅周辺で電動小型モビリティや次世代電動車椅子を貸し出す。

 AI運行バスは11月21日~12月20日の10時~21時にかけて海浜幕張エリア24カ所で運行する。

 さらに電動小型モビリティ「ILY-Ai(アイリーエーアイ)」にシェアサイクルで利用しているシェアリングプラットフォームを実装させ、貸し出し時の無人対応を想定した実験も実施する。

 また「ILY-Ai」、「WHILL(ウィル)」、「RODEM(ロデム)」によるシェアリングサービスを提供し、海浜幕張駅周辺における移動需要を調査するとともに、最適なモビリティステーションの設置場所や配置台数を検証する。

 実証後は、利用者の移動データやアンケートを収集し、サービスの需要や利用者の回遊性を調査するとしている。

 電動小型モビリティは11月27日~11月30日、12月11日~12月14日の10時~16時にかけて、海浜幕張駅前広場(南口)、三井アウトレットパーク幕張、幕張メッセにて貸し出される。

電動小型モビリティ「ILY-Ai」の自動運転

 5Gまたは4G通信環境下で、小型の自律走行ロボットが複数回に分けて取得した地図データを「ドコモオープンイノベーションクラウド」上で相互関係を解析し、走行用の地図を作成する。その地図を活用して「ILY-Ai」が自動走行することにより、ロボットによる地図データの取得に係る技術の実証や、クラウド上で解析した地図による自動走行精度の検証などを行う。

 幕張メッセ10 番ホールでは12月21日10時~16時に5Gの検証が行われ、メッセモールでは12月22日~12月23日9時~15時に4Gの実験が行われる。

イオンモール幕張新都心でのユースケース検証

 ショッピングモール内の回遊性向上を目的に、イオンモール幕張新都心グランドモール1Fにて、電動小型モビリティの自動運転の実証実験を行う。実施日は11月27日。

 施設内で小型モビリティの無人貸し出しや、モビリティを自動で返却地点に戻す検証を行い、利用者がモビリティを自由に乗り捨てし、無人で貸出を行うことができるか、乗り捨てされたモビリティを返却地点に戻すことができるかなどのユースケースを検証する。