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トヨタ、約520億円を追加出資しKDDIと新たな業務資本提携

KDDIとトヨタ自動車が新たな業務資本提携に合意

 KDDIは、トヨタ自動車と新たな業務資本提携を締結した。

 2000年10月に第二電電(DDI)、KDD、日本移動通信(IDO)の三社合併によりKDDIが発足して以来、トヨタはKDDIの第2位の株主として2002年以降はトヨタのテレマティクス事業であるG-BOOKサービスなどで協業していた。

 クルマのインターネットへの「つながる化」が進むなか、両社は2016年から車載通信機とクラウド間の通信において、高品質で安定した通信をグローバルに確保するために、従来のローミングサービスなどに依存しない、グローバル通信プラットフォームの共同構築を推進するなど、クルマと通信の融合によって、安全さや快適さを提供する取り組みを加速させた。

 両社は今後、4Gから5Gへ、5Gから6Gへと通信が進化するなかで、街、家、人、クルマそれぞれの間で最適な通信を可能とするプラットフォームの研究開発を共同実施するほか、デバイスからネットワーク、プラットフォーム、サービスを一元化して管理する、高度な運用を可能とする次世代コネクティッドカー向けの運用管理システムを共同開発などに取り組む。

 これらの業務提携の合意を背景に、両社が中長期にわたって戦略的な提携を進めるために、更なる資本関係の強化が必要と判断し、両社はトヨタを引受先としたKDDI株式約1830万株(総額約522億円)の第三者割当による自己株式処分を実施することに合意した。

 これにより、トヨタによるKDDIの持株比率は12.95%から13.74%へと増加する。株式取得日は2021年1月29日を予定している。