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ドコモ口座の不正利用、「ドコモへの不正アクセスではない」

 NTTドコモは、一部銀行で発生しているドコモ口座の不正利用について、同社のシステムへの不正アクセスではないと発表した。

 原因は、不正に取得された銀行口座番号やキャッシュカードの暗証番号などが悪用されたものという。被害に関する調査や対策については、銀行と連携して対応していくとしている。

 ドコモ口座においては、登録した銀行口座が不正に利用される被害が発生しており、七十七銀行(宮城県)と中国銀行(岡山県)、東邦銀行(福島県)において「Web口振受付サービス」を停止する措置が取られており、これに関連して、大垣共立銀行(岐阜県)でもドコモ口座への新規登録・ドコモ口座へのチャージが停止されている。

 ドコモによれば、「ドコモからの漏洩ではない」と判断した理由についてはドコモ側が保有していない、金融機関のキャッシュカードの暗証番号が用いられているためだという。そのため、可能性としては、フィッシング詐欺でユーザーの暗証番号や口座番号が悪意ある第三者に渡ってしまった可能性や、金融機関からの漏洩が考えられる。

 その一方で、ドコモ側は「dアカウントが作成しやすい環境だった」ともコメント。電話番号によるSMS認証ではなく、メールアドレスによる認証だった。今後、dアカウントの作成には、電話番号を求める形を検討していく。