ニュース

【今日は何の日?】2010年9月1日は、ドコモがスマホ向けISP「spモード」を開始した日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。
「spモード」のロゴ

 今から10年前の2010年9月1日、NTTドコモはスマートフォンでもiモードメールが利用できるインターネット接続サービス(ISP)の「spモード」を提供開始しました。開始時の対応機種はXperia SO-01B、LYNX SH-10B、dynapocket T-01B、T-01A、SC-01Bの5機種でした。

 ドコモではかつて、AndroidやWindows Mobileなどを搭載するスマートフォンを「ドコモ スマートフォン」というカテゴリーで展開していましたが、これらのスマートフォンではiモードと異なるISP(mopera U)に接続していたため、iモードと同じメールアドレス(@docomo.ne.jp)や絵文字などを利用できない状況となっていました。

 当時、iモードのメールをスマートフォンで送受信する場合は、iモードとmopera Uの両方を契約し、Webブラウザ上でiモードのメールを送受信できる有料サービス「iモード.net」を契約する必要がありました。

 Androidユーザーの場合、サードパーティー製のiモードメールクライアントを利用するユーザーが多く(というより、ほとんど)、新規メールのプッシュ通知を受け取るためにはさらにほかのアプリで設定が必要、そして注意点も多かったため、良く言えばスマートフォンらしい、悪く言えば初心者お断りの手順を経てようやくスマートフォンでiモードメールを利用できるという状態でした。

 2010年頃にはフィーチャーフォンからスマートフォンへの買い替えニーズも高まり、スマートフォンでのキャリアメールアドレスや絵文字、デコメールの利用、「dメニュー」などにおけるコンテンツ決済サービスやアクセス制限サービスなど、iモード向けに提供されている機能の提供によって、フィーチャーフォンを利用しているユーザーでも、スマートフォンを購入しやすくなるような環境づくりが進められていくようになりました。