ニュース

Android端末に5つの新機能、「Android Auto」のカレンダー対応や「おやすみ時間」の対応機種拡大など

 米グーグル(Google)は11日(現地時間)、Android端末向けの5つの新機能を発表した。

緊急通報時、端末の位置情報に加えて言語設定も自動で送信可能に

緊急位置情報サービスを有効にしている場合、通報先に端末の言語設定も送信されるように

 Androidの「緊急位置情報サービス(ELS)」をオンにしている場合、緊急通報を行うと通報先に発信元の詳細な位置情報が自動的に送信される。新機能として、端末の位置情報に加え、新たに端末の言語設定が共有されるようになる。これにより、現地の言語を話せない場合でも、オペレーターは可能な限り適切な言語で対応できるようになる。

 同サービスは、Android 4.1以降のGoogle Play開発者サービスがインストールされている端末で利用できる。イギリスなど29カ国で利用できるが、現時点で日本は対応していない。

Google 検索で周囲の最新の地震情報を確認可能に

周辺で検知した地震の最新情報を検索可能に

 Googleは同日、Android端末の加速度センサーを地震計として利用する地震検知ネットワーク「Android Earthquake Alerts System」を発表した。同システムは、参加登録を行ったAndroidユーザーの端末で地震とみられる振動を検知すると、大まかな場所と振動のデータを自動的に専用のサーバーに送信し、送信されたデータをもとに地震が実際に発生しているかを判断する。

 Google 検索で「地震」「earthquake near me」と検索すると、同システムで検知した地震が検索結果に表示されるようになる。なお、本稿執筆時点では、まだ日本語には対応していない。

 同システムは、Android 5.0以降の端末で全世界で利用できる。米カリフォルニア州では、同システムによる地震警報を「ShakeAlert」アプリで直接受け取れる。将来的には、同様の通知システムの提供地域を拡大していく計画だ。

「Android Auto」をアップデート、カレンダーの確認や設定の変更が車で可能に

Android Autoにカレンダー機能が統合

 カーナビと連携して使用できるアプリ「Android Auto」のアップデートにより、カーナビ上でカレンダーのスケジュールの確認が可能になる。スケジュールに登録された場所や連絡先に応じて、カーナビ上でナビゲーションの開始や電話の発信も行えるようになる。

 このほか、設定アプリもリニューアルし、カーナビ上でAndroid Autoの設定を変更できるようになる。

 新機能は9月中のアップデートにより、Android 6.0以降の端末で利用できるようになる。なお、Android Autoの利用には、カーナビ側もAndroid Autoに対応している必要がある。

Pixelシリーズで利用できる「おやすみ時間」機能をほかのAndroid端末でも利用可能に

「時計」アプリの「おやすみ時間」タブ

 Pixelスマートフォン向けに先行して提供されていた、「時計」アプリの「おやすみ時間」タブが、ほかのAndroid端末でも利用できるようになる。おやすみ時間のタブ内には、起床・就寝時間の設定や就床時間のリマインダーなど、睡眠スケジュールの維持に役立つ機能がまとめられている。

 同機能は、Android 6.0以降の端末で利用できる。

視覚障害者向けのサポートアプリ「Lookout」、長文や食品ラベルのスキャンが可能に

視覚障害者向けサポートアプリ「Lookout」

 視覚障害者向けのサポートアプリ「Lookout」では、対応端末をPixelシリーズ以外にも拡大したほか、新たに長文の読み上げと食品ラベルの識別に対応した。

 Lookoutアプリは、Android 6.0以降かつ、メモリ(RAM)容量が2GB以上の端末で利用できる。利用可能な言語は英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語。なお、同アプリは日本では提供されていない。