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NTT MS、クラウドSIMを使う法人向けサービス「DoRACOON」

 NTTメディアサプライ(NTT MS)は、シャープ、シャープ福山セミコンダクター、MAYAネットソリューションズとともに、クラウドSIMを活用する法人向けモバイル通信サービス「DoRACOON(ドゥラクーン)」の提供を開始した。

 「DoRACOON」は、クラウドSIM技術により、複数の通信キャリアのSIMをあらかじめ用意し、最適な回線を検出して、冗長性を担保する。1枚のSIMに対して、複数のデバイスを割り当てて、効率的に運用できるようにしている。

 提供されるデバイスは、モバイルルータータイプの「スマファイDOR01」(1万9800円)、ビジネスフォンの子機としての利用が想定されるスマートフォンタイプ「jetfon S20i NTTMSモデル」(4万6000円)、マルチファンクションタイプの「YT60」(5万5000円)の3種類。このうち「YT60」はシャープ福山セミコンダクターが開発、製造するもので、クラウドSIM対応デバイスとして国内初の据置型、かつ、無線に加えて有線接続(LAN、USB-C)にも対応する。

 料金プランは、低速無制限プラン(月額1000円~)、月間容量制限プラン(同1500円~)、月間無制限プラン(同3800円~)、休止プラン(同500円)。このうち、月間無制限プランでは、1日の通信利用量が5GBを超えると、段階的に速度が制限されることがある。

 これまでNTT MSでは、店舗・施設向けの公衆Wi-Fiサービス「DoSPOT(ドゥスポット)」などを提供してきた。その一方で、光回線を敷設することが難しい施設やエリアでも、ブロードバンド環境を求める声が高まってきたとのことで、今回、モバイルブロードバンドサービスとして「DoRACOON」を提供することになったという。