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6月20日~21日は一都三県の近隣で流入が急増、ドコモのレポートで見る移動自粛解除後の初週末

 NTTドコモは、6月20日と21日の「モバイル空間統計」分析レポートを公開した。前週と比較すると、県外への移動は2割程度の増加がみられ、特に一都三県の居住者の近隣の県への流出人口は、長野や山梨へは最大9割、栃木と静岡へは最大5割の増加となった。

一都三県内の移動が増加、流出は近隣県が増加傾向

 東京都への他県からの流入は、14%増となった。内訳は神奈川県(前週比14%増)が最大で、次いで埼玉(14%増)、千葉県(14%増)と一都三県内が多くなったが、いずれも1割強の増加に留まった。

 東京都から他県への流出は、人数では神奈川県(20%増)、埼玉県(17%増)、千葉県(25%増)と一都三県内の移動が多い。一都三県に隣接する県では、茨城県(45%増)、静岡県(52%増)、山梨県(78%増)、栃木県(54%増)、長野県(65%増)、群馬県(53%増)と急増しており、近隣の新潟県(67%増)、福島県(45%増)も増加傾向にある。

東京都の流入人口
東京都の流出人口

 神奈川県への流入人口は前週比19%増となった。内訳で多いのは東京都(前週比20%増)、埼玉県(27%増)、千葉県(22%増)となった。

 千葉県への流入人口は、前週比23%増となった。内訳で多いのは東京都(前週比25%増)、埼玉県(25%増)、茨城県(14%増)、神奈川県(38%増)となり、神奈川県と千葉県どちらも一都三県での移動が多くなってきている。

一都三県の近隣や沖縄県の流入は急増

 長野県への流入人口は前週比56%増となった。東京都(65%増)が最大で、愛知県(70%増)、埼玉県(74%増)、神奈川県(75%増)と続き、近隣県からの流入が急増した。

 山梨県への流入人口は、前週比64%増だった。東京都(78%増)が最も多く、神奈川県(88%増)、静岡県(55%増)、埼玉県(89%増)と、一都三県からの流入が特に多くなっている。

長野県の流入人口
山梨県の流入人口

 沖縄県への流入人口は、前週比44%増。内訳は、東京都(63%増)が最も多く、次いで大阪府(60%増)、神奈川県(35%増)、福岡県(22%増)となった。

 一都三県の近隣の県や、観光資源が豊富な沖縄県への流入人口がこの週で急増していることがわかる。

北海道や愛知・大阪では大きな変化は見られず

 北海道へ他県からの流入人口は、前週比19%増となった。流入元の都道府県では東京都(前週比22%増)からが最大で神奈川県(23%増)、千葉県(20%増)、埼玉県(13%増)、愛知県(29%増)と続いた。

 北海道居住者の他県への流出は、前週比7%増となった。流出先の都道府県は、東京都(前週比14%増)へが最大で、次いで神奈川県(3%減)、千葉県(1%減)、埼玉県(1%増)、青森県(9%増)、宮城県(5%増)、大阪府(17%増)と続いた。

 北海道では流入流出共に大きな変化は見られなかった。

 また、愛知県への流入は前週比10%増、大阪府への流入は前週比13%増となり、大きく変化しなかった。