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総務省、「Rakuten Mini」の周波数変更で報告求める

Raukten Mini

 総務省は、楽天モバイルに対して、対応周波数を変更したスマートフォン「Rakuten Mini」について、報告するよう求めたと発表した。

 Rakuten Miniは、楽天モバイル以外の携帯電話会社で用いられているLTE向けの周波数「バンド1」(2.1GHz)に当初対応しながら、最近、出荷した製品では、バンド1非対応になり、別の周波数へ対応するといった変更を実施した。しかしそのことは公表されておらず、ユーザーからの指摘が増えた中で、10日、楽天モバイルが公表した。

 総務省では、「Rakuten Mini」の対応周波数変更により、発売時点で満たしていた法律上の基準(工事設計)と合致していないおそれがあるとして、12日付で楽天モバイルに対して報告を求めた。これは電波法の規定に基づいたもの。なお、楽天モバイルでは12日午後、Rakuten Miniが新たに技適マーク(法律上の基準を満たしていることを示す認証)を取得したことを明らかにしている。その際に取得した番号は、以前「Rakuten Mini」で取得したものと同一ものだという。

 総務省 電波部 電波環境課 認証推進室によれば、現時点ではまだ報告はなく、同一番号で認証取得したという点を含め、今後、楽天モバイル側のまとまった報告を受けて、事実の確認を進めていく。

【追記 2020/6/12 16:48】

 楽天モバイルでは、報告の期限が26日までとのことで、あらためて社内調査を実施し、事実関係を精査した上で報告する方針。