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KDDIとジェノバが業務提携、高精度測位情報配信サービスの提供に向け

 KDDIは、高精度な測位情報配信サービスの提供に向けて、GNSSの補正情報を配信するジェノバと業務提携を締結した。

 ジェノバは、衛星測量や測位の補正情報配信に関する特許技術を保有し、国土地理院による電子基準点網を活用した仮想基準点方式による高精度なネットワーク型補正データを配信している。同社のサービスと手元の端末の衛星測位情報を組み合わせることで、リアルタイムに誤差数cmレベルの高精度な測位を実現できる。

 5GやIoTの普及により、位置情報を利用したさまざまなサービスが拡大を見せる中、従来の衛星のみに頼った位置測位は精度に課題があり、誤差を補正する高精度な測位技術が期待されている。

 KDDIがこれまでに実証実験などを通して培ってきた技術基盤とジェノバの強みを組み合わせ、自動運転や災害復旧、農業など5GやIoTの活用が期待されるさまざまな新規領域で早期の提供を目指していくという。

樹高や立木本数などを目視外飛行(レベル3)で調査。森林資源解析用データを効率的に作成
スマートドローンを用いた写真測量。既存手法と比べ同等の測量精度を保ちコストを約8割削減

 両社は取り組みの一環として、兵庫県においてドローンを活用した森林資源量調査と太陽光発電システム構築における地形データの測量において、高精度測位情報配信サービスを活用している。