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【今日は何の日?】2000年4月13日、H”での乗り換え案内アクセスや、ネット対応ポータブルナビも

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 20年前というとまだスマートフォンの前身とでも言うべき「PDA」(Personal Digital Assistant)界隈がにぎやかだった時代ではないでしょうか。2000年4月13日配信の本誌を見てみると、世界的にもPDAで最王手だったPalmデバイス向けのカメラアタッチメント発売を報じる記事があります。

 比較的名前の知られているPDAというと、ソニーの「CLIE」やシャープの「ザウルス」などが思い浮かびます。それでも広く一般に浸透していたわけではなく、そう考えるとここまで広くスマートフォンが普及したということは、ひとつの大きなトピックではないでしょうか。

 では、当時の携帯電話はどうだったかというとDDIポケット(現・ソフトバンク)の位置情報サービスと連動するポータブルナビ「ネットワーク でるナビ」の発売が案内されています。携帯電話やPHSを接続することでWebブラウジングもできるというナビゲーション端末。

「ネットワーク でるナビ」。携帯電話・PHSの接続でWeb閲覧も
NTTドコモ「ポケットポストペット」。キャラクターがメールを運んでくれる

 さらに、電車の乗り換え案内「Pinpoint!で階段」がDDIポケット端末に対応したことや、IDO(現・KDDI)が「PacketOne」のデータ通信時の通信量や通信料金を確認できるソフトを提供開始などの記事が見受けられます。

 iモードを始めとする携帯電話からインターネットに接続するサービスが始まっておよそ1年ちょっとのこの時。このほかレビュー記事ではかつて流行した「ポストペット」の端末も取り上げられています。今は、スマートフォンが1台で地図もこなせる時代になりましたが、この時の携帯電話はほかのデバイスをネットにつなぐためのハブとしての印象。携帯電話がネットワークのためのマシンとしての存在感を増し始めた、情報端末としての夜明けと言えそうです。