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ソフトバンク宮内社長、ロシアと関係のあった元社員が持ち出したのは「基地局設置の手順書」

 ソフトバンクの宮内謙代表取締役社長は、1月下旬、同社元社員が警視庁に不正競争防止法違反の容疑で逮捕されたことを受けてコメントした。

宮内氏
「大変ご心配をおかけし恐縮です。ロシアの諜報機関とコンタクトがあった社員だが、警察庁、公安の捜査に協力してきた。ただひとつ申し上げたいのは、少なくとも、彼(逮捕された元社員)のポジションでは個人情報など通信の秘密や、機密性の高い情報へタッチできる部隊ではなかった。ご安心いただければ」

 逮捕された元社員が流出させたという情報について「(ロシアに流出したとされる情報は)基地局の手順書のようなデータ。なんでロシアがそんなものを……とは思う」と宮内氏。

 宮内氏は、外部からの侵入を防ぐ仕組みは万全と胸を張りつつ、社員教育を徹底するほか、その社員の態度に異変がないか、普段と違うキーボードの操作をしていないかチェックするソフトウェアの導入にも言及した。
【訂正 2020/02/07 17:30】
 ソフトバンクの宮内社長の発言として、元社員が持ち出したデータが「基地局の構成図のようなデータ」としていましたが、その後、宮内社長が「構成図ではなく手順書」と発言内容を修正しました。あわせて本誌記事も訂正しております。