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携帯電話のカレンダーがおかしい、その理由は「メーカー仕様」だった
2020年2月3日 06:00
遡ることおよそ1カ月前、令和初の年越しとなった2020年の元日。ネット上の一部では「フィーチャーフォンが年越しできない」というトピックが一部で話題になった。
ネット上の書き込みを見ると、2019年以降のカレンダーが正常に表示されないという。年表記が2000年になったり、日時が0月0日になったりしたそうだ。
なぜこのような現象が発生したのか。本稿では、キャリア3社に対して今回の事象に対し、発生状況などを各社広報に確認した結果をお伝えする。
NTTドコモ
ドコモの広報担当者によると、同社ではすべてのFOMA端末についてチェックを行ったところ、FOMA以降のフィーチャーフォンが2020年以降のカレンダーを収録していることを確認したとしている。
au(KDDI)
KDDIの広報担当者の話では、同社では2020年以降のカレンダーが正常に表示されなくなるという事象を把握しており、対象機種はいずれもソニー・エリクソン(現ソニーモバイル)製の「W42S」「W43S」「W44S」「W51S」「W52S」「W53S」「W62S」「W64S」「S002」。
「原因としてはメーカー側で想定していた仕様」であり、不具合などではない。また、該当製品に対してのアップデートなどの対応予定はないとした。
ソフトバンク
ソフトバンク広報部によると、同社のユーザーからはまだカレンダーに関する不具合の情報などは上がってきていないとした。
本誌取材の結果、事象が発生する機種はいずれも10年~14年ほど前の古い機種に限定されることがわかった。デバイスのライフサイクルを考えれば仕方のないことだろう。3キャリアともに3Gの停波も見えてきた今日この頃、もし今もこれらの端末をご使用になられているというユーザーがいれば、各社の4G乗り換えキャンペーンなどを利用しての買い替えを検討されるとよいかもしれない。
また、携帯電話各社などでは端末のリサイクルを推し進めている。不要な端末をお持ちの方はそうしたサービスの利用も検討してみたい。