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「Pixel 4」上でのIIJのeSIM、動作状況が公式ブログで報告

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、7月からeSIMを利用した個人向けのデータ通信サービス(ベータ版)を提供しており、対象端末として一部のiPhoneやiPadなどが挙げられている。10月に発表された国内向けのPixel 4シリーズも、新たにeSIMをサポートしたが、現時点ではサービスの対象端末になっていない。

国内向けモデルは新たにeSIMをサポートしたPixel 4シリーズ
IIJmioのeSIMプラン(発表時の写真)

 そんな中、現時点でのPixel 4シリーズにおけるIIJmioが提供するeSIMの動作状況が、同社公式ブログ上で紹介された。

eSIMの動作状況

 IIJmioのeSIMは、公式にサポートはされていないが、Pixel 4シリーズでの利用に支障はないという。物理SIMとなるIIJmio タイプD/タイプAと組み合わせてeSIMを利用した場合も、物理SIM側で通話、eSIM側でデータ通信が利用可能だが、設定によってはアンテナピクトに×印が表示されるという。

 NTTドコモのSIM、auのSIM(VoLTE)と組み合わせる場合も、それぞれで通話、データ通信が可能だが、通話時はデータ通信不可能になるという。IIJmioの物理SIMとの組み合わせ同様に、設定によってはアンテナピクトに×印が表示される。これらのSIM以外の組み合わせでも動作する場合があるというが、同社では確認作業を行っていないという。

設定と挙動について

 IIJmio タイプD/タイプAの物理SIMとeSIMを組み合わせて利用する場合は、SIMの設定画面からタイプD/タイプAのSIM側を「デフォルトの通話とSMS」、eSIM側を「モバイルデータ通信」に設定すると、両方のSIMを利用できる。物理SIM側のアンテナピクトには×印が表示されるが、これを防ぐには、物理SIM側の設定画面から「通話時のみデータ」を有効にすると×印が消える。この場合、通話中のデータ通信は物理SIM側で行われることになる。

 ドコモとauのSIMを組み合わせて利用する場合も、IIJmioの物理SIMの場合と同様に設定することで、両方のSIMを利用できる。物理SIM側のアンテナピクトは、同様に×印が表示されるが、ドコモのSIMの場合は「通話時のみデータ」を有効にすると×印が消える。auのSIMは、この設定を行っても×印は消えないが、通話を開始すると×印が消える。

 このほかにも、ブログでは、端末初期化時のeSIMの取り扱い方や、デュアルSIMスマートフォンの挙動について紹介されている。