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ファーウェイ、トリプルカメラ+センサーの「Mate 30/30 Pro」

 ファーウェイは、3つのカメラと1つのセンサーで、“4つの眼”を備えるスマートフォンの新モデル「Mate 30」「Mate 30 Pro」を発表した。あわせてポルシェデザインとコラボした「Mate 30RS」も発表されている。

Mate 30を手にするファーウェイのリチャード・ユー氏

 全体にわたり「Rethink」(再考)というワードが添えられており、ファーウェイのリチャード・ユー氏によるプレゼンテーションは、スマートフォンとして、これまでの体験を塗り替えることをアピールする内容となった。

 価格は、Mate 30が799ユーロ(メモリ8GB、ストレージ128GB)、Mate 30 Proが1099ユーロ(メモリ8GB、ストレージ256GB)、Mate 30RS(12GB、512GB)は2095ユーロ。5GモデルのMate 30 Pro(8GB、256GB)は1199ユーロ。

4つのカメラ

 Mate 30とMate 30 Proでは、超広角、スーパーセンシングワイドカメラ、望遠と3つのカメラと、1つのセンサーを備える。カメラ周辺は丸でかたどられ、「Exquisite Halo Ring Design」と名付けられた。

Mate 30のカメラ機能

 Mate 30のスーパーセンシングワイドカメラは40MP RYYB、1/1.7インチのセンサーを採用。27mm相当で、F値1.8となる。

 ウルトラワイドカメラは16メガピクセル、17mm相当、F値2.2となり、望遠は8メガピクセル、80mm相当、F値2.4、光学手ブレ補正対応となる。ISO204800、45倍ズーム(光学3倍ズーム)、2.5cmからのマクロ撮影をサポート。もうひとつのカメラはレーザーフォーカスとなる。

Mate 30 Proのカメラ

 Mate 30 Proは、40メガピクセル(18mm、F値1.8)で動画撮影に適したウルトラワイドシネカメラ、同じく40メガピクセルで27mm相当、F値1.6、光学式手ブレ補正対応のスーパーセンシングワイドカメラ、8メガピクセル、80mm相当、F値2.4、光学手ブレ補正対応の8メガピクセルカメラ、3D深度センサーを備える。

動画もRethink

 4K 60fpsでの撮影のほか、リアルタイムでのボケ効果も加えられる。

 Mate 30 Proによる動画撮影では最高で7680fpsというフレームレートに対応。スロー撮影ではハチドリの羽の動きもきちんと捉えられる。

 OSMO MOBILE 3と手軽に連携できる機能も用意される。

ディスプレイ

 19日の発表会では、そのディスプレイやサイズ感など、先に発表されたアップルのiPhone 11と比較する形で紹介された。

 Mate 30 ProはHorizon Displayと名付けられたディスプレイを備える。アスペクト比が18.4:9で、6.53インチの有機ELとなる。側面までディスプレイが覆う形となり、物理的なサイドキーの代わりとしてバーチャルキーが用意される。

Horizon Display
バーチャルキー

 Mate 30は、ディスプレイ横の額縁が幅2.8mmに仕上げられた6.62インチ有機ELディスプレイを備える。

Mate 30のディスプレイ

 ノッチにはインカメラのほか、3D深度センサー、ジェスチャーセンサーなどが配置されている。

デザインとカラーバリエーション

 背面は下から上にかけて、マットな質感からグロッシーな質感へと変化するよう仕上げられている。耐指紋加工も施される。

 複数のカラーバリエーションに加えて、ビーガンレザー(人工皮革)バージョンも用意される。

EMUI 10とHMS

またユーザーインターフェイスの「EMUI 10」は、Android 10をベースにしたものであることが明らかにされた。

 あわせてファーウェイモバイルサービス(HMS)が紹介された。HMSはアプリ提供の配信、開発を含むエコシステムと位置づけられる。

 インカメラによる認識を利用して、たとえば本人が見ているときには、メッセージが届いたときにその内容まで含んで通知するが、誰か別の人がのぞき込むと「1通の新しいメッセージ」とだけ表示して、メッセージ内容を隠すといった機能もある。

ルする。

チップの概要
21のアンテナを内蔵
競合よりも多くの5G向け周波数に対応
スピードテストの様子

 デュアルSIM対応で、そのうち一方のSIMスロットで5Gに対応する。

主な仕様

 グラフェンフィルムにより放熱を促進する仕組みを採用する。

 有線による充電では40Wに対応。またワイヤレスチャージでは27Wでの充電もサポートする。

IP68対応