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「島田さん」がTwitterトレンド入りした日――「ケータイ Watch」に何が起きたのか

 去る8月26日20時38分、本誌「ケータイ Watch」では、NTTドコモの新たな取り組みについて報じる記事「ドコモの『d払い』、フィッシング詐欺被害も補償対象に」を掲載した。

 それから17分後の20時55分ごろ、筆者にNTTドコモの広報担当者から連絡が入る。

 「“島田さん出勤日”とあります。これ、誤植でしょうか?」

 指摘を受けて記事をよく見ると、内容にまったく関係ない「島田さん出勤日」という文字列が、なぜか第1段落目に入っている。それも、「NTTドコモが実施する新たな対応策として、島田さんが出勤する」という意味になっていた。この島田さんとは、弊誌にもよく寄稿いただいているフリーランスライターの島田純氏。たまに本誌へ来ていただき、ニュース記事を執筆いただいている。

当時のスクリーンショット。ご指摘いただいた方から頂戴しました。ありがとうございます

 慌てた筆者は速やかに当該部分を削除。その誤りがあまりにニュースの内容とかけ離れていたため、「お詫びと訂正」のような旨は記さないままとした。

 当該記事は、Yahoo!ニュースにも配信され、当日23時にはいわゆる「ヤフトピ」のトップにも掲載。ひとまず多くの方に読んでいただける形になったわけだが、「あれ? おかしいぞ?」と筆者が感じたのは、翌27日の午前。筆者の誤記述に気づいた方がTwitterで指摘、そのツイートが話題になっていたのだ。

 その時点では「話題になっていた」という表現がマッチする程度だったが、その後、ご指摘のツイートは徐々に勢いが増していき、まさに「バズる」という状態へ。そしてお昼ごろには、「島田さん」というワードはTwitterの国内トレンド1位になっていた。

原因は……。

 編集者、記者としてとても恥ずかしすぎるミスがバズってしまい、全身むずがゆさにとらわれてしまった関西育ちの筆者。多少なりとも「これはおいしい」と感じたり感じなかったりしていたが、まずは、指摘してくださった方や、関係者の方々(島田さん含む)へ感謝と謝罪のご連絡をした。

 島田さんからは筆者のメッセージをこころよく受け取っていただくとともに「次の出勤日は金曜日です。よろしくお願いいたします~」と温かなお返事。

 誤記述の原因は、筆者の操作ミス。原稿執筆後、部内で校正を終えて記事掲載システムへ入力した直後に、何らかの原因で「島田さん出勤日」とペーストしてしまったのだ。

 凡ミスとしか言えない状況であり、ごめんなさいの一言しか出てこない。ただ、Twitter上だけではなく、昨日今日とお会いする方々には、ニコニコして話しかけてもらったり、SNS上で「落ち込むことないよ」「元気出して」といった言葉をかけていただいたり……社内のえらい方からも「いいから記事として書きなさい!」とさすがネット媒体担当者というべき言葉をもらった。インプレス、良い会社です。

 今回は運良く笑っていただける形の誤りだったが、本来、ニュース記事としてあってはならないミス。今後、重々注意してまいりますので、引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いします。