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光と振動で音を表現、富士通が「Ontenna」体験版をろう学校やイベントへ提供

 富士通は、音をからだで感じられるヒューマンインターフェイス「Ontenna」体験版を6月より順次、全国のろう学校の一部へ無償で提供する。また同製品を活用したイベント支援サービスを7月から開始する。

 「Ontenna」は、髪の毛や襟元などに身に着け、光と振動で音の特徴をからだで感じることができるヒューマンインターフェイス。音の強弱などの特徴を捉えることが難しい、ろう学校の生徒に「Ontenna」を通じて、音への興味を広げてもらうと共に、ろう学校教師の負担軽減も期待される。

 イベント支援サービスでは、スポーツ団体や文化団体に向けて「Ontenna」利用の他、利用環境の構築からイベント当日の運用までを一貫して提供する。特定の音を光や振動でダイナミックに表現できるため、ろう者、聴覚障害者のみならず、健常者にも新しい体験をもたらせるとしている。

 ろう学校向けの提供内容は、本体10台とコントローラ1台、充電スタンド11台。その他、アンケートへの回答など条件がある。「Ontennaイベント支援サービス」は日額20万円から、会場環境により異なる。