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ドコモ、法人向けカメラレスケータイ「SH-03L」を2019年夏発売

 NTTドコモは、シャープ製の法人向けAndroidフィーチャーフォン「SH-03L」を2019年夏に発売する。価格は3万円前後になる見込み。

SH-03L

 同端末は、カメラの持ち込みができない工場やオフィスでも利用しやすいように、「AQUOS ケータイ SH-02L」をベースにカメラ機能を省いて、その他の機能向上も図った法人向けモデル。販売店での展示などはされない予定だが、個人ユーザーでも購入可能となっている。

情報漏洩リスクを低減する多数の機能、耐薬品性能も

 Androidベースながら、フィーチャーフォンの使い勝手を踏襲した2つ折り構造。企業の情報漏洩リスクを低減するためカメラ機能が省かれているだけでなく、紛失・盗難に備えた内部ストレージとmicroSDカード内のデータ暗号化や、フィルムを使わずに画面の覗き見を防止する機能などを備える。

 企業のシステム管理者などが端末の機能を制限できる専用ツール(パソコンソフト)も用意しており、電話帳登録先以外への発信やメール送信、スクリーンショットの取得、通信やSDカードの利用、アプリの起動などを制限することも可能。遠隔からの端末ロックや初期化にも対応する。

 また、携帯電話をオフィスの内線電話として利用できる「オフィスリンク」にも対応する。オフィスリンクは他機種でも利用できるが、SH-03Lでは、内線と外線とで着信時に異なる着信音を鳴らしたり、内線の保留転送をする際に電話帳から転送先を選択できたりと、利便性をより高める機能が含まれている。

 MIL規格の8項目にも準拠。耐衝撃、耐振動、高温動作や低温保管などで高い耐久性能を発揮し、あらゆるビジネスシーンのハードな環境にも耐える。その他、IPX5/8、IP5Xの防水・防じんに対応。イソプロピルアルコールやエタノールなどが含まれるアルコール除菌シートでの拭き取りにおいて、塗装のはがれや変色などを発生させない耐薬品性能ももつため、不特定多数の利用にも適している。

主な仕様

 ディスプレイは3.4インチのTFT液晶で、解像度はQHD(960×540ドット)。0.9インチ、有機ELのサブディスプレイも備え、時刻や歩数、通知などを確認可能。カメラとワンセグは非搭載。1GBのメモリと8GBのストレージを内蔵し、最大32GBのmicroSDHCカードに対応する。IEEE 802.11b/g/nのWi-Fi、Bluetooth 4.2、赤外線通信、おサイフケータイ(FeliCa)に対応。テザリングや国際ローミングサービスの利用も可能となっている。

 バッテリー容量は1680mAh。通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。充電端子はmicroUSB。大きさは約115×50×17.2mm。重さは約124g。ボディカラーはブラックのみ。充電用の卓上ホルダが付属する。