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スマホの平均利用時間は1日3時間、動画視聴が増加――ニールセン調査

 ニールセン デジタルは、2018年12月の日本におけるスマートフォンの利用時間やアプリの利用状況などに関するレポートを発表した。
 同レポートは、協力者のスマートフォンの利用状況を自動計測するスマートフォン視聴率「ニールセン モバイル ネットビュー」のデータを基にしている。

 レポートによれば、1日あたりのスマートフォンの平均利用時間は3時間5分。2018年7月に行われた過去の調査結果では3時間4分で、大きな変化はなかった。

 利用時間の内訳としては、アプリが84%、Webブラウザが16%。毎日使うアプリは平均8個、月に1回以上使うアプリは平均30.8個だった。

 アプリとWebサイトの利用時間をカテゴリー別に分けると、「ビデオ/映画」「ポータル、コミュニティ」「総合ニュース」「音楽」「健康、フィットネス、栄養」カテゴリーの利用時間が増加した。特に、18~34歳のユーザーでは「ビデオ/映画」の利用時間が前年よりも月2時間ほど増えていた。

 同社のアナリストは、スマートフォンの利用者数は継続的に増加している一方、アプリの利用個数や利用時間は数年前から大きく変化しておらず、限られた生活時間の中で今後大きく拡大することは考えにくいとコメント。

 一方で、その内訳として動画や音楽に関するサービスの利用時間が増えていることについては、Wi-Fi環境の普及や通信キャリア各社による大容量プランの提供によって通信料を気にせず使う人が増えたことや、動画・音楽ストリーミングサービスの普及が背景にあると分析。

 ユーザーの限られた可処分時間のなかで、利用時間を拡大する定額制サービスなどが増えてくると、同じカテゴリー内のサービスだけではなくカテゴリーを越えたシェア争いも激化するだろうとの予想を示した。