偽アプリを介したボイスフィッシング、マカフィーが注意喚起

　マカフィーは同社の公式ブログで、偽の金融機関などのアプリを経由したボイスフィッシングに注意するよう呼びかけた。

　今回取り上げられている手口は、従来のフィッシングサイトのように個人情報や口座情報、クレジットカード情報などを入力させるのではなく、まずは偽アプリのダウンロードを促し、そこから得た情報を悪用して最終的には電話口で情報を聞き出すことが特徴。

　たとえば、低金利ローンの借り換えなどの架空のオファーが最初に送られ、偽アプリのダウンロードを促す。ダウンロードしてしまった場合、金融機関になりすました電話で情報を聞き出す。

　ボイスフィッシング（ビッシング）という手口そのものは新しいものではないが、ユーザーの利用環境の変化に合わせて複雑化していること、一般的なフィッシング詐欺よりもセキュリティソフトなどで検出されにくいことから注意を促している。

　マカフィーでは対策として、ストア外で提供される提供元不明のアプリを信頼しないことと合わせて、詐欺電話識別サービスなどの利用を推奨している。