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ワイモバイル「かんたんスマホ」、迷惑電話ブロック機能をプリインストールへ

新色のシルバーは3月7日発売

 ソフトバンク、ウィルコム沖縄は、Y!mobile(ワイモバイル)ブランドで販売している初心者向けスマートフォン「かんたんスマホ」に、「迷惑電話対策」機能をプリインストール(標準搭載)して2月28日から提供する。機能は無料で利用できる。

 「かんたんスマホ」は2018年8月に発売されたモデルで、今後は「迷惑電話対策」機能がプリインストールされ出荷される。すでに出荷・販売済みのモデルに対しては、ソフトウェア更新を適用することで標準搭載になる。同モデルは新色のシルバーを3月7日に発売されることも発表されており、こちらは発売時から「迷惑電話対策」機能がプリインストールされる。

「かんたんスマホ」新色のシルバー

 迷惑電話をブロックする機能は、トビラシステムズのデータベースを活用する。かかってきた電話・SMSをデータベースに照会し、ブラックリストに登録されている番号の場合は警告を表示したり、設定により自動的に着信を拒否したりできる。またブラックリストに登録されている番号に電話をかける際も同様に警告が出る仕組みで、振り込め詐欺などで犯行グループの指示に従い“ATMの前から電話をかける”といったケースも水際で食い止められるという。

 同様の機能は、スマートフォン向けアプリとしてすでに提供されているが、「かんたんスマホ」では標準搭載にすることで、スマートフォン初心者やシニアが利用する際のハードルを下げる狙いがある。また通常は有料の機能だが、「かんたんスマホ」では無料で利用できるのも特徴。

 ソフトバンクでは、初心者やシニア向けのスマートフォンをワイモバイルから提供し、販売も好調とする一方、社会課題として、都市部を中心に依然として迷惑電話や特殊詐欺の被害は増加傾向にあり、被害の8割以上は60歳以上であることなどから、シニア向けスマートフォンではこうした課題への取り組みも必要とする。

 固定電話では、特殊詐欺の電話のほか、その数倍の規模で、すぐに違法とまでは言えない営業の電話といった迷惑電話の存在が常態化。こうした傾向はやがて携帯電話の電話番号にも拡大すると警戒しており、今回の機能は携帯電話・スマートフォンにおいてもシニアを迷惑電話や特殊詐欺の被害から守る機能になっている。

ソフトバンク株式会社 常務執行役員 コンシューマ事業統括 プロダクト&マーケティング統括 Y!mobile事業推進本部 本部長の寺尾洋幸氏が新機能を紹介した
トビラシステムズ株式会社 代表取締役の明田篤氏がデータベースや迷惑電話の傾向について語った

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