au TOM'S、3年目のシーズンはランキング5位で終了

決勝スタート前

　11月10日～11日、栃木県茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2018 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINALが開催された。同レースには、KDDIがメインスポンサーとなっているLEXUS TEAM au TOM'Sが参戦。中嶋一貴選手と関口雄飛選手のコンビで1年を戦ってきたが、いよいよ今シーズンの最終戦となる。

　レース開始前の年間ランキングでは、トップのRAYBRIG NSX-GTとKeePer TOM'S LC500から12ポイント差の3位に関口選手がつけていた（中嶋選手は、他のレースとの兼ね合いもあり、一部レースを欠場）。決勝レースの行方によっては、年間チャンピオンを獲得できる位置につけていたのだった。

　10日に行われた予選では、中嶋選手が最初にアタックするもタイムが伸びず、クラス最下位の15番手に沈んだ。年間チャンピオンを狙う関口選手はタイムアタックすることなく、決勝を迎えることになった。

au TOM'S LC500

　11日の決勝レースでは、中嶋選手がスタートドライバーを務めた。15番グリッドから徐々に追い上げを見せ、22周目には6番手にまでポジションを上げ、23周目にピットインして関口選手にバトンタッチ。

　32周目に6番手まで順位を上げるも、34周目には同じでTOM'Sチームで年間チャンピオンを狙うKeePer TOM'S LC500に先を譲り、au TOM'Sは7番手に後退した。

　残り6周となったところで、au TOM'SはEpson Modulo NSX-GTと接触し、相手をスピンさせてしまう。この結果、残り4周のところで、au TOM'Sにドライブスルーペナルティが課せられてしまった。

　結局、今シーズン最終戦は13位でレースを終えることになった。

8月に開催された第5戦で優勝

　年間チャンピオンは、最後までKeePer TOM'S LC500と接近戦を演じたRAYBRIG NSX-GTが獲得。ドライバーである山本尚貴選手は、スーパーフォーミュラとの国内2冠を達成。チームメイトで元F1ドライバーのジェンソン・バトン選手は、SUPER GTに移籍後、最初の年にシリーズチャンピオンを獲得した。

　au TOM'Sは、今シーズンで参戦3年目となるが、78ポイントを獲得し、総合5位でシーズンを終えた。

　今シーズンは第5戦富士で優勝を飾ることができたが、一方でその直前の第4戦タイでは関口選手が最後の最後まで優勝争いを展開するものの、残り2周のところでガス欠して失速するという苦いレースも経験した。

　年間チャンピオンにあと一歩のところだっただけに、この悔しさをバネに来シーズンでの活躍に期待したいところだ。