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センサー内蔵の「スマートルアー」登場、釣れた条件を見える化・分析

 スマートルアーは、センサー内蔵型ルアー(疑似餌)「スマートルアー」の開発において、プロトタイプ「スマートルアーα」を完成させ、屋外での実証実験を開始したと発表した。2019年中の市場への投入を目指しており、複数のルアーメーカーと協議を進めているという。

プロトタイプ「スマートルアーα」

プロトタイプ

 プロトタイプの「スマートルアーα」は、市販のルアーをモデルに、形状や重さをほぼ同じにした試作品。自然湖や実験水槽でのテストでは、加速度、温度、照度などを計測し、ルアーの詳細な動きのデータ化に成功しているという。搭載されるセンサーモジュールは低コストで調達・製造が可能な汎用パーツを使用し、自社開発されている。

 2019年中には、ルアーメーカーと共同で製品を発売する予定としている。

製品イメージ

 想定されている製品・サービスでは、スマートフォンアプリにおいて、釣りの日時やルアーをキャストした位置、天候、水温、濁りの状況、ヒット数が分かるようになっている。写真も同時に表示が可能。

 キャストごとの情報も表示でき、ルアー内蔵のセンサーがとらえたデータをもとに、ルアーの水深、ヒットがあった深さ、水温、濁りなどを表示する。

スマートフォンアプリのイメージ

スマートルアー

 「スマートルアー」は、センサー内蔵ルアーやスマートフォンを用いて水中の環境を可視化し、釣果と組み合わせて分析、釣り人の“作戦づくり”を支援するというもの。センサーを搭載したルアーで水中の情報と釣果の条件を可視化し、大量のデータとして分析することで、釣り人に有効なアドバイスを提示するサービスになるとしている。

 エンジェルラウンドを経て、9月末には銀行系ファンドなどから約4000万円の資金調達を実施。低コスト・超小型のセンサーモジュールの開発や、連動するスマートフォンアプリの開発、マーケティングなどを実施している。2019年中の市場への投入を目指しており、グローバルなサービス展開も目指すとしている。

コンセプト動画