成田空港内で地磁気利用の屋内位置測位、ナビアプリ「NariNAVI」提供開始

　NTTデータと成田国際空港は、地磁気測位を活用し、成田国際空港ターミナル内で利用できるナビゲーションアプリ「NariNAVI（ナリナビ）」の提供を9月20日より開始する。アプリ版とWeb版が提供され、無料で利用できる。Web版では現在地測位機能などは提供されない。

現在地表示（左）と2.5D地図の画面（右）

　NariNAVIは、空港内の現在地がリアルタイムでわかる屋内位置情報サービスを活用したナビゲーションアプリ。地図表示では、通常の2D表示に加え、複数のフロアを立体的に表現する2.5D表示にも対応する。なお、2.5D表示の際は現在地測位機能は利用できない。

　位置の測位には、地磁気を利用した測位技術が利用されている。事前に屋内に分布する地磁気やBLEビーコンを利用して発信される電波の情報を収集して磁気マップが作成されており、この磁気マップとスマートフォンの磁気センサーで感知した情報を比較して現在地を推定する。

地磁気による屋内測位の仕組み

　ほかにも、アプリではフライトや店舗の検索機能、搭乗券のバーコード読み取りによる搭乗ゲート検索機能なども備える。

　アプリの対応環境は、iOS 10以降、Android 7.0以降。アプリの利用は無料だが、通信料は別途必要。

　今後、NTTデータは成田国際空港で従業員管理や物品管理など、他の場面で位置情報活用の検討を進める。