人の多い場所でも動画を快適に楽しめるキャリアは？　ICT総研が調査

　ICT総研は、スマートフォンでの動画品質を調査し、その結果を発表した。調査は、「通信が混み合う場面」に限定する形で実施され、大手3キャリアを対象に、快適に通信できる回線を探った。

　調査が行われた場所は、東名阪の主要な待ち合わせ場所15カ所（昼や夕方の混雑する時間帯）や、音楽フェスや花火大会など一時的に人が多く集まるイベント5カ所。1キャリアあたり20台のiPhone 8を同時に接続し、同社が用意した4K解像度120秒という映像をダウンロード。8月3日～19日に実施された。

　調査の結果は、映像がうまくダウンロードできたか、途中で滞りなく通信できたかなど、「動画再生成功割合」「動画再生開始待機時間」「動画再生停止時間割合」「動画ダウンロード所要時間」という4つの指標で示されている。

　このうち、動画の再生が始まるまでにかかった時間については、東名阪15カ所の平均でトップとなったのは、ソフトバンク（2.1秒）。次いでau（2.5秒）、NTTドコモ（2.9秒）となった。

　再生中に動画が止まった割合は、ソフトバンクが1.7％、auが2％、NTTドコモが2.3％だった。また動画再生開始～完了までの時間は、auが8.3秒、ソフトバンクが8.7秒、NTTドコモが12.1秒だった。