文章内容でフォントを変えて感情表現、DNPが新システム

　大日本印刷（DNP）は、「DNP感情表現フォントシステム」を開発した。文章の内容、感情にあわせて、最適なフォントを自動的に選んで表示してくれるという。

　DNP感情表現フォントシステムでは、文章に用いられる言葉や絵文字を解析し、その内容を12種類に分類。最適なフォントに切り替えて表示できるようにする。分類は、安らぎ、穏やか、楽しい、喜び、好き、哀れ、不安、恐怖、怒り、驚き、デジタル（ネットスラング）、ニュートラル（中立）。喜びであれば、「TA-ドラミン」、驚きであれば「秀英初号明朝」といったフォントが選択される。

　文章の解析は、テキスト入力中にリアルタイムで処理される。自動で選ばれるフォントだけではなく、ユーザー自身が好みのフォントを選ぶこともできる。

　DNPでは、SNSやチャットボット、デジタルサイネージなどへ対応した開発を今後進める。またAIの性能を高めて、精度向上やユーザーに嗜好にあわせて変換できるようにする。