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IIJの法人向けフルMVNO、156カ国・地域に対応の国際ローミングを提供

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、MVNOによる法人向けの通信サービス「IIJモバイルサービス/タイプI」において、156の国と地域に対応したデータ通信のオプションサービス「国際ローミングオプション」の提供を開始した。利用料は国・地域により異なる。

 「IIJモバイルサービス/タイプI」は、NTTドコモの通信網を使う一方、同社が加入者管理機能を運用しSIMカードの発行なども行う「フルMVNO」として提供されているサービス。今回提供される国際ローミング時でも、SIMの開通や中断(サスペンド)といった切り替えを法人の管理者が行える。

 「IIJモバイルサービス/タイプI」の国際ローミングオプションでは、データ通信量の上限を設定でき、想定外のデータ通信によるコスト増加を防止することが可能。管理者が上限を段階的に引き上げるといった調整も可能になっている。

 また、IIJが提供する、接続先を限定するサービスや閉域接続のサービスとも連携でき、海外でのデータ通信でも国内と同じセキュリティポリシーの通信環境を実現できる。

 料金プランは、回線ごとに「従量」「準定額10MB」「準定額500MB」「準定額3GB」など6種類から選択が可能。国際ローミングの国・地域はゾーン1~3に分類されており、ゾーンにより料金が異なる。

 欧米・アジアの主要国・地域が含まれるゾーン1の料金は、「従量」が1MBあたり15円(非課税、以下同)。定額タイプも用意されており、「準定額10MB」が10MBで150円、「準定額100MB」が100MBで1500円、「準定額500MB」が500MBで3850円、「準定額1GB」が1GBで7000円、「準定額3GB」が3GBで2万円。いずれも超過時は1MBにつき15円になる。

 なお、国際ローミングオプションで準定額のプランを契約していると、SIMをサスペンド状態にしても準定額の料金がかかる。SIMをサスペンド状態してコストを抑える場合は、国際ローミングオプションを外すか、国際ローミングの料金プランを「従量」にする。