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直接ネットにつながる“スマートシューズ”、LoRaWANで通信の実験に成功

 no new folk studio(nnf)は、シューズ向けのIoT通信モジュール「ORPHE CORE」をLPWAのLoRaWANに対応させ、通信する実験に成功したと発表した。

「ORPHE CORE」

 実験はnnfとハタプロの39Meisterチーム、グリーンハウスが共同で行い、ミライトのLoRaWANネットワークを用いて実施された。

 「ORPHE CORE」はnnfが開発した、シューズに取り付け可能なカートリッジ型のIoT通信モジュールで、センサーなども内蔵。実装する機能を変えることで、歩行パターン記録モジュール、アスリート向け運動解析モジュールなどさまざまに開発が可能。

 2018年1月のCESで発表された初期の「ORPHE CORE」は、センサーや振動モーターを内蔵し、Bluetooth LEでスマートフォンやPCと接続する仕組みだったが、LoRaWANに対応した通信モジュールを開発することで、スマートフォンやPCを経由することなく、データを直接ネットワークに伝送することが可能になった。

 フィールド実験は東京都の豊洲エリアで行われ、高層ビル・マンションが立ち並ぶ都市部でも、シューズに装着・内蔵した通信モジュールがエリアの中で安定してデータ通信が行えることが確認された。

 今後は、nnfととハタプロの39Meisterチーム、グリーンハウス、ミライトは共同で、ランニング以外のスポーツと運動解析、ヘルスケアや見守りといった機能を実現できるようサービスやインフラを提供していく方針。