ニュース
Switchに「ポケモン」新作、Pokémon GOと連動
2018年5月30日 11:09
人気ゲームの最新作「ポケットモンスター Let's go! ピカチュウ」「ポケットモンスター Let's go! イーブイ」がNintendo Switch向けに発表された。11月16日に発売される。価格は5980円(税抜)。スマートフォンゲーム「Pokémon GO」とも連携する。
プレゼンテーションを行ったゲームフリーク社の増田順一氏は、ここ数年、取り組んできたPokémon GOで、ボールを投げてポケモンを捕まえるという操作を取り入れたと説明。Pokémon GOの間口の広さとSwitchの機能を組み合わせて、新たなユーザーにも、これまでポケモンを楽しんできたユーザーにも楽しめる形にしたと語る。
1998年に発売された「ポケットモンスター ピカチュウ」をベースにしており、テレビアニメの要素を組み込んだ過去を踏まえて、2018年の今、誰もが楽しめるためには同作をベースにすることがふさわしいと考えた、と増田氏。本作では「みんなのポケットモンスターを目指した」と語り、ターゲット層が従来のポケモンシリーズに慣れ親しんだ人に加えて、Pokémon GOで初めてポケモンの世界に触れた人も視野に入れていると説明する。登場するポケモンは151種類とアローラ地方のものになる。野生のポケモンとのバトルはなく、トレーナーとのバトルになる。
Switchでは2人同時プレイに対応。1人ずつJoy-Conを手にして、一緒に冒険を繰り広げることができる。またSwitchはマルチアカウント対応だが、本作では1台のSwitchを使って複数のアカウントでプレイできる。増田氏によれば、ポケモンの交換・対戦には2台のSwitchが必要という。なお任天堂が今後提供するSwitch対応のオンラインサービスに関する機能は、本作には用意されない。
「ポケットモンスター Let's go! ピカチュウ」「ポケットモンスター Let's go! イーブイ」では、ピカチュウ、イーブイが相棒として登場する。
Pokémon GOから取り入れたモンスターボールを投げてポケモンを捕まえるという仕組みは新作でも採用され、コントローラーのJoy-Conを投げて操作する形になる。Joy-Conを下から振ったり横から振ったりして、アンダースロー、サイドスローでモンスターボールを投げることもできる。
Pokémon GOで捕まえたポケモンをSwitchへ
特徴の1つであるPokémon GOとの連携について、ナイアンティックの野村達雄氏は「Pokémon GOで捕まえたカントー地方で捕まえたポケモンをBluetoothでSwitchに送れる」と説明する。連携を記念して、アローラナッシーがPokémon GOに30日から登場する。捕まえたアローラナッシーはSwitchへ送ることもできるという。
連携する部分は、それだけではなく、Pokémon GOの世界でも何かが起きる特別な要素が用意されるとのこと。今後、あらためて案内されるとみられる。
一方、2015年9月に「Pokémon GO」の開発が発表された際に、ポケモン本編との連動を検討する考えを示していた増田氏は、今回の取り組みについて「Pokémon GOでは、子供は保護者と一緒じゃないと遊べない。お父さんやお母さんと一緒に出かけて捕まえたポケモンを、Switchに送って自分のポケモンとして育てられる。周囲の人からいろんなPokémonをもらうことで、世界が豊かになっていく。両方遊ぶと両方に良いことが起きる」と語る。またポケモン社代表取締役社長の石原恒和氏も「こちらで遊んでいると良いことが起きるというアイデアが入っている」とコメント。詳細は伏せつつも、相互に影響を与えあう遊び方が用意されることを示唆した。
モンスターボールPlus
周辺機器として登場する「モンスターボールPlus」(11月16日発売、4980円)は「ポケットモンスター Let's go! ピカチュウ」「ポケットモンスター Let's go! イーブイ」の操作に使えるBluetooth Low Energy対応デバイス。スマートフォンに繋げ、Pokémon GO用の周辺機器であるPokémon GO Plusと同等の使い方もできる。ランプの点灯や振動、音が鳴ることで、ポケモンをゲットした際にはランプ、音、振動でボール内で動くポケモンの様子を体験できる。
コントローラーとしての役割だけではなく、Switch側からポケモンを1匹だけ「モンスターボールPlus」に登録して、“外へ連れ出す”遊び方を実現する。
2019年にはさらなる新作
2018年11月に登場する「ポケットモンスター Let's go! ピカチュウ」「ポケットモンスター Let's go! イーブイ」に続き、2019年後半には、Switch向けにポケモンの完全新作が登場することも案内された。
石原氏は「現時点でお話できることはない。ただし、今回はホームコンソール(家庭用ゲーム機)としても楽しめる部分を強調した。次はハンズオンと言うか、(Switchの)携帯的な性質を強化できるアイデアをたくさん入れていこうという考え」とコメント。Switch向け新作として、いつでもどこでもプレイできる点を重視する方針を明らかにした。