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レノボ、Daydream対応のスタンドアロンVR「Mirage Solo」5月11日発売

3D・VRカメラ「Mirage Camera」も同時に発売

 レノボ・ジャパンは、ディスプレイやチップセット、空間認識センサーを搭載し、GoogleのDaydreamに対応するスタンドアロン型のVRヘッドマウントディスプレイ「Lenovo Mirage Solo with Daydream」と、Daydream対応の3D・VR映像を簡単に撮影できるカメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」を発表した。どちらも5月11日に発売する。予約は4月24日から。価格はオープン価格で、販売予想価格は「Mirage Solo」が5万1200円(税抜、以下同)、「Mirage Camera」が3万5800円。

「Mirage Solo」と「Mirage Camera」

「Lenovo Mirage Solo with Daydream」(Mirage Solo)

Mirage Solo

 「Mirage Solo」は2018年1月のCESでレノボが発表していたVRヘッドマウントディスプレイ。GoogleのDaydreamのWebサイトでもスタンドアロンVRとして概要が紹介されていた。

 最大の特徴は、スマートフォンを装着したり、パソコンに接続したりすることなく利用できる点で、VRのプラットフォームとしてGoogleの「Daydream」をサポートしている。また、周囲の空間を認識する「WorldSense」に対応、別途センサーを設置することなく、前後・左右やしゃがむ・ジャンプするといった「6DOF」のプレイヤーの動きを認識できる。

 搭載されるディスプレイは2560×1440ドットの液晶ディスプレイで、視野は110度。チップセットはSnapdragon 835、メモリーは4GB、ストレージは64GB。無線LANはIEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0をサポートする。バッテリー容量は4000mAh、駆動時間は約2.5時間。

 パッケージにはイヤホンとDaydreamの仕様に準拠するリモコンなどが同梱される。

コンテンツ

 「Mirage Solo」ではDaydream対応のコンテンツを視聴・利用でき、NetflixやdTVなどオンデマンド型有料動画の視聴、Daydream対応ゲームにも対応する。本体の発売から1カ月は一部サービスの有料コンテンツが半額になるといったキャンペーンも実施される予定。

「Lenovo Mirage Camera with Daydream」(Mirage Camera)

Mirage Camera

 「Mirage Camera」は、魚眼レンズを装備した2つの1300万画素カメラを搭載するVRコンテンツ向けのカメラ。デュアルカメラとすることで、被写体が立体的に収録される3D・VRコンテンツの撮影が可能。規格はGoogleが策定した「VR180」をサポート。視野角は左右・上下ともに180度で、カメラ前方の半球状の視野を収めたVR映像になる。電子式6軸手ぶれ補正もサポートされる。

 Wi-Fi接続とYouTubeを介して3D・VR映像のライブストリーミングが可能。収録したVR映像はAndroid、iOSのスマートフォンやDaydream、YouTube、PSVRでの再生に対応している。VR非対応のデバイスでも高品質な2D映像として再生できる。撮影された動画の解像度は3840×2160ドットの4K映像。内蔵ストレージは16GBで、128GBのmicroSDXCカードを利用できる。底部に三脚用のネジ穴が設けられている。

 またスマートフォン経由でYouTubeやGoogle Photosに撮影した動画・静止画をアップロード可能。スマートフォンで撮影時の設定やプレビューも可能になっている。

 カメラ本体にSnapdragon 626を搭載し、メモリーは2GB、ストレージは16GB。最大128GBのmicroSDXCカードを利用できる。無線LANはIEEE802.11 a/b/g/n/acで、Bluetooth 4.2+BLEをサポートする。バッテリーは2200mAhで、駆動時間は約2時間。大きさは約105×55×22mmで、重さは約139g。

コンテンツの充実にも注力

 24日には発表会が開催され、「Mirage Solo」「Mirage Camera」について紹介された。コンテンツ制作にも使えるカメラを同時に発表したとあって、レノボがGoogleやパートナー企業と連携し、法人利用も含めてコンテンツの充実にも注力していく様子が時間をかけて紹介された。

 レノボの担当者は、従来の6DOF対応のVRシステムは、高性能PCなど合計で20~30万円もかかっていたところを、「Mirage Solo」なら5万円台で入手できるとアピール。PC・スマートフォンが不要で、Snapdragonを搭載して高性能になったことでスタンドアロン型のメリットが大きくなっていることを強調した。

 Google Playで入手できるDaydream向けかつ6DOF対応のものは現在約50コンテンツで、このうち約40タイトルが日本語に対応しているという。

 コンテンツ面での取り組みでは、米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2018」とコラボレーションすることも明らかにされ、同映画祭で新設されるVR部門の視聴用デバイスとして「Mirage Solo」が提供されるとした。さらに同映画祭で厳選したVR作品12本が「Mirage Solo」購入者に特別価格でレンタルされるキャンペーンが実施される。

映画祭の主催者代表として、俳優でもある別所哲也氏がゲストで登壇。25分以下の短編映画について「これからは起承転結じゃなくて奇想天外」と魅力を語ったほか、VRへの取り組みもアピールした

 またすでに50社以上に、開発者向けとして「Mirage Solo」を提供しているとのこと。スクウェア・エニックスは、漫画コンテンツをVRで表示し、コマの中を覗ける、入れるという没入型漫画コンテンツをVRプラットフォーム向けに開発している様子を紹介した。このほかにもコンシューマー向けに提供される予定のゲームやアニメキャラクターを使った添い寝コンテンツなども紹介された。

スクウェア・エニックスが開発中の“没入型”漫画コンテンツ
Mirage Soloで楽しめるコンテンツや事例
釣りスタ
Mirage Cameraの事例