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時速約90kmでも遅延が1ms以下、ソフトバンクが5Gの低遅延通信の実験に成功

 ソフトバンクは、高速移動中のトラックと5G基地局との間で遅延が1ms以下になる通信の実験に成功したと発表した。

 高速移動時における1ms以下の低遅延通信は、5Gの候補のひとつである4.7GHz帯を使って実験が行われた。5Gの実験基地局と、高速移動するトラック(5G移動局)との間の無線区間(片道)の信号伝送において、1ms(1000分の1秒)以下の低遅延通信に成功した。これらの技術は遠隔監視や遠隔制御などさまざまな活用が期待されるとしている。

 実験ではまた、28GHz帯を用いて、隊列を組んで走るトラックの先頭車両と後続車両のそれぞれの5G移動局の間で直接通信を行い、後続車両のカメラでとらえた4K映像を約1Gbpsの通信速度で先頭車両にリアルタイムに伝送する実験にも成功した。この技術は走行する車両の周囲の映像を共有する安全運転・協調運転で活用が期待されるとしている。

 さらに、4.7GHz帯を使い5G基地局を経由して、4K映像を約200Mbpsの伝送速度と低遅延で先頭車両に伝送する実験にも成功している。