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「Pokémon GO」iOS版、新機能の「AR+」が利用可能に

 ナイアンティックは、スマートフォンゲーム「Pokémon GO(ポケモン ゴー)」のiOS版で、新たに「AR+」(エーアールプラス)と呼ぶ機能を追加した。iOS 11へアップデートしたiPhone 6s以降の機種で楽しめる。

 「AR+」は、iOS 11で導入されたARKitを活用して実現した機能。ARKitはカメラで捉えた空間で、平面や奥行きなどを認識し、ゲームのグラフィックを実世界にあわせた形で表現する。AR+により、巨大なイワークを表示すれば見上げるようなサイズで描かれたり、カビゴンが道をふさいだりする、といった演出を楽しめる。

 そうした描画だけではなく、ゲームプレイでもAR+は活用できる。たとえばポケモンへ近づくと、ポケモンはトレーナーに気づく。ポケモンに表示されるエクスクラメーションマーク(!)が真っ赤になるとポケモンは逃げてしまう。逃げた場合、背の高い草むらが表示されることがあり、それをタップすると再びポケモンが飛び出してくる。

 うまく近づいてポケモンを捉えると「エクスパートボーナス」として、普段より多く経験値や、ポケモンの強化に必要な「ほしのすな」を得られる。

 これまでのPokémon GOのAR機能は、カメラの映像にポケモンを重ねて表示するもの。ポケモンのいる方向にカメラを向ける、といった使い方をすることはあったが、基本的にはその場にいながらにしてプレイできた。しかしAR+ではスマートフォンを見ながら移動するような遊び方になる。そのためナイアンティックではあらためて「『AR+』利用時は、周囲に危険な障害物などがないか十分注意して、開けた安全な場所で遊んでいただくようお願いいたします」と案内する。

 Pokémon GOでは、ポケモンはさまざまな場所に出現する。遊ぶ環境によってはAR+をONにしたまま遊ぶ中でクルマや他の人との接触なども十分ありえる。AR+では、これまでにない現実感を演出してくれる一方で、たとえば大きめの公園で周囲に人があまりいない場合など、ユーザー自身も、その利用シーンを注意深く考慮する必要がありそうだ。