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リサイクル金属で作る東京五輪メダル、新たに都営地下鉄にも回収ボックス

 東京都などは、電子機器や携帯電話のリサイクルで抽出した金属からオリンピックのメダルを作成するプロジェクトにおいて、拡大施策を発表した。イベントが開催されたほか、新たに都営地下鉄の主要な13の駅に回収ボックスが設置されたことも発表されている。

 東京都と日本環境衛生センターは、東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会の主催の下、環境省やNTTドコモ、小型家電リサイクルの認定事業者と共に、「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」を4月から実施している。

 すでに都庁舎で7万個、全国のドコモショップで130万台、自治体などで530tの小型家電が回収されている。小型家電の回収はパソコンの宅配回収を含めて無料。2020年の東京大会では5000個のメダルが必要で、回収をさらに促進することが重要としている。

携帯電話・スマートフォンの回収ボックス

 新たな施策として、11月21日から都営地下鉄の13駅に回収ボックスが設置されている。回収ボックスで回収できるのは携帯電話・スマートフォンのみ。設置駅は五反田駅、新橋駅、日本橋駅、浅草橋駅、神保町駅、巣鴨駅、高島平駅、新宿駅、大島駅、一之江駅、本八幡駅、練馬駅。場所は定期券発売所で、設置時間は8時~20時。また、都庁前駅の都営交通案内所にも設置される。

 プロジェクトのアピールや年末の大掃除にあわせてアピールイベントが開催され、小池百合子都知事や元競泳選手で金メダリストの北島康介氏が登場したトークセッションも実施された。11月26日までは都庁第一本庁2階中央にて北島康介氏の獲得メダル7個が展示されるほか、リサイクル金属100%で製作された再生金メダルのサンプルも展示される。

イベントの模様(イベント事務局提供)