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都市鉱山で作る東京五輪メダル、リサイクル金属4トンが初納入
2018年10月23日 16:37
NTTドコモ、日本環境衛生センター、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が主催する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」で集められた約4トンのリサイクル金属が、組織委員会へ初めて納入された。
初めてリサイクル金属が納入される今回、金が16.5kg(達成率54.5%)、銀が1800kg(同43.9%%)、銅が2700kg(同100%)となった。
412万台の携帯電話を回収
NTTドコモの吉澤和弘代表取締役社長は、同社が過去20年、携帯電話のリサイクル事業を推進してきたこと、今回のプロジェクトで全国のドコモショップ約2400店舗や小学校のケータイリサイクル教室での回収活動を実施してきたことを紹介。
そして「2017年4月~2018年6月30日までの累計回収台数が約412万台に達した。ユーザーに受け入れられつつあると感じている。継続して努力したい」と意欲を見せる。
携帯電話業界では、総務省が示すガイドラインで、いわゆるリユースも促進されようとしている。NTTドコモによれば、ユーザー自身が回収か中古用か選んでおり、回収した物はリサイクル用として供出されたものになる。
持続可能性を世界へ伝える
組織委員会の武藤敏郎事務総長は「この取り組みはオリンピック・パラリンピック史上、初めてのこと」と胸を張る。
武藤事務総長は「物を大切にする日本人らしい取り組みで、大会のメダルを制作することは、持続可能性に対する強いメッセージを世界に発することになる」と述べる。