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UQの売れ筋機種は「iPhone SE」「AQUOS L2」「P10 lite」

 23日、UQコミュニケーションズは、2017年秋冬モデルとして「arrows M04 PREMIUM」「AQUOS sense」の2機種を発表した。大々的にCMを展開し、格安スマホ市場でワイモバイルを追う同社が今回、その2機種を投入する狙いとは。

UQの7割は3機種

UQの売れ筋機種は「iPhone SE」「AQUOS L2」「P10 lite」 UQの前島氏
UQの前島氏

 約1年前、新たにCMキャラクターを起用して、大々的なCM展開を開始したUQ mobile。前島 勲事業開発部長は、今夏の機種追加を経て9機種をラインアップするなかで、たとえばiPhoneは若年層に多く利用され、P10 liteは若い男性、洗える「DIGNO W」は高齢寄りの女性層が多いのだという。

 UQ mobile全体でも男性が54%、女性が46%になり、30代40代が中心だったところも、50代以上、あるいは20代の利用が増えて、ITリテラシーの高い層だけではなく、より幅広い層に利用されはじめてきている。

 そうした中で、人気機種に挙げられたのは、「AQUOS L2」「P10 lite」、そして「iPhone SE」。これらでUQ mobile端末販売シェア(2017年9月)の7割を占める。前島氏によれば、iPhone SEが突出して売れているわけではなく、3機種で分け合っている状態とのこと。たとえば若い女性はiPhoneばかりではなく、AQUOS L2を選ぶ人もそれなりにいるのだという。

 今回投入する機種はどちらも日本メーカーで、安心安全のほか、ユーザーの利用シーンに配慮したきめ細かい機能が取り入れられていることが特徴と位置づけつつ、「arrows M04 PREMIUM」はシニア寄りの男性向け、「AQUOS sense」は全てのユーザーに向けた機種。前島氏は新たな2機種について「すごく受け入れていただけるかと思う。3機種で70%を占めているが、構図は変わるのでは」と期待を寄せる。

UQの売れ筋機種は「iPhone SE」「AQUOS L2」「P10 lite」
UQの売れ筋機種は「iPhone SE」「AQUOS L2」「P10 lite」
UQの売れ筋機種は「iPhone SE」「AQUOS L2」「P10 lite」

春モデルは今後

 2機種という新たなラインアップ数自体を少なく感じる人もいるのでは、と前島氏は断りつつ、質疑応答の場面で「春に向けて用意したい」とコメント。春モデルは別途、ラインアップを揃える意向を示した。

BIGLOBEとの事前調整は「なし」

 KDDIグループでMVNOサービスを展開するUQ mobileだが、同じくKDDI内には、今年、BIGLOBEが傘下に入った。そのBIGLOBEは「SIM替え」というワードを全面に押し出して、この秋、SIMだけの提供をアピールする方針を打ち出した。

 その一方で、UQは、ほとんどのユーザーが端末とセットで購入しているとのことで、今回の新モデルも端末セットでの提供を前提としている。こうしたあたりはあえて棲み分けたのか、という問いに前島氏はそうした事前調整は行っていない、と説明。同じグループとは言え、現時点では歩調を合わせるのではなく、それぞれが独自の強みを模索して展開している状況のようだ。