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オンキヨーのハイレゾスマホ「GRANBEAT DP-CMX1」2月下旬発売
SIMフリーでDSDS対応、MVNOは楽天モバイルなど
2017年1月26日 14:11
オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、ハイレゾ音源の再生にフォーカスしたオンキヨーブランドの“ハイレゾスマートフォン”「GRANBEAT(グランビート) DP-CMX1」を2月下旬に発売する。価格はオープン価格。MVNOや、オンキヨー製品取り扱い店、オンキヨー直販サイトで販売される。MVNOとして取り扱いを表明している楽天モバイルは、一括価格が8万4800円(税抜)と案内している。
「GRANBEAT DP-CMX1」は、DSD/MQA/FLAC/WAVのハイレゾ音源ファイルの再生に対応。同社製のハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤー「DP-X1A」をベースに、スマートフォンに必要な機能を搭載しており、aptX HDなど無線規格でも高音質な規格をサポートする。
同社は2017年1月の「CES 2017」で概要を発表しており、詳細が日本国内向けに発表された形。開発にあたって富士通コネクテッドテクノロジーズの協力を仰いでいる。
SIMロックフリーのAndroidスマートフォンで、2つのSIMカードを同時に待受にできるDSDSをサポート。SIMカードスロットとは別にmicroSDカードスロットが用意され、最大256GBのmicroSDXCカードを利用できる。内蔵のストレージは128GB。
DACを2つ搭載するツインDAC構成で、スマートフォンでは世界初と謳うオーディオ用フルバランス駆動回路を搭載。ヘッドホン・イヤホン用として、2.5mmで4極のバランス駆動に対応したジャックと、通常の3.5mmのステレオジャックの、2つの端子が搭載されている。
本体内部は、DACとアンプからなるオーディオ回路部分を、完全に独立させた基板で構成。特許出願中のシールド技術により、電波などのノイズ源から保護するといった対策が施されている。
ボディはアルミブロックからの削り出しで、左側面にはロータリーエンコーダー式ボリュームノブ、右側面には再生や曲送りに使うボタンを装備。すべてのボタン・画面操作をロックする、スライド式のホールドスイッチも備える。
ケースや保護フィルムなども純正およびサードパーティからラインナップされる。
オーディオ部分の仕様
DACはESS製「ES9018C2M」×2、アンプはESS製「9601K」×2で、シンメトリー回路設計で搭載される。FLACなどのPCM音源は最大384kHz/24bitまでの再生に対応。DSDは11.2MHz(DSD 256)までのファイルに対応し、PCMに変換して再生される。なお、USB OTGでのデジタル出力の場合、DSDはPCM変換ではなくDSDとして出力される。
歌詞同期サービス「プチリリ」に対応し、240万曲の歌詞データを音楽再生に同期して表示できる。イコライザー機能も用意される。
音楽再生の駆動時間は、SIMカードを待受状態にし、96kHz/24bitのFLACファイルをアンバランス再生(3.5mmジャックを使用)する条件で、連続約25時間。
対応フォーマットはDSD/DSF/DSD-IFF/MQA/FLAC/ALAC/WAV/AIFF/Ogg-Vorbis/MP3/AAC。サンプリング周波数とbit深度は、DSDが11.2MHz/5.6MHz/2.8MHz、1bit。PCMが44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz/352.8kHz/384kHz、16bit/24bit。32bit float/integerは24bitにダウンコンバートされる。
実用最大出力はアンバランスで75mW+75mW、バランスで150mW+150mW。全高調波歪率は0.01%以下、S/N比は115dB以上、再生周波数帯域は20Hz~80kHz。インピーダンスはアンバランスで16~300Ω、バランスで32~600Ω。ゲインとしてHigh/Normal/Low1/Low2の4種類が用意される。ボリュームは0を含み61ステップ。
主な仕様
ディスプレイは5.0インチ、1920×1080ドットのIPS液晶パネル。表面ガラスはCorningのGorilla Glass 3。チップセットはクアルコムの「MSM8956」で、1.8GHzと1.4GHzのヘキサコア。メモリ(RAM)は3GB、内蔵ストレージは128GB。最大256GBのmicroSDXCカードを利用できる。
OSはAndroid 6.0。メインカメラは1600万画素で、ソニー製「IMX298 Exmor RS」センサー。インカメラは800万画素。
対応周波数帯は、LTEがバンド1/3/7/8/19/26、3GのHSDPA/W-CDMAはバンド1/5/6/8/19。2GのGSM/GPRS/EDGEは850/900/1800/1900MHz。KDDIの通信網には対応しないと案内されている。
SIMカードスロットのトレイはnanoSIMカード×2。SIM1がLTE/3G対応、SIM2が3G/2G対応になる。
Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac。Bluetooth 4.1をサポートし、aptX HDを利用できる。テザリングはWi-Fi、Bluetooth、USBで可能。GPS、GLONASS、A-GPS、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、近接センサー、照度センサーが搭載される。
USB端子はmicroUSB。フルレンジダイナミックスピーカーが1基搭載されている。
バッテリー容量は3000mAh。クアルコムのQuick Charge 3.0に対応する。連続待受時間(目安)は約480時間、連続通話時間は約1320分。
大きさは約142.3×72×11.9mmで、重さは約234g。ボディカラーはブラック。
キャンペーン、記念イベント
「GRANBEAT DP-CMX1」を購入し、3月31日までに専用サイトから応募すると、1等として「e-onkyo music」ダウンロードクーポン200曲分が、抽選で3名にプレゼントされる。2等は「インナーイヤーヘッドホン E900M」が抽選で10名に、3等は「アウトドア用ヘッドホン H500MB」が抽選で50名にプレゼントされる。
また、応募者全員に「e-onkyo music」ダウンロードクーポン20曲分がプレゼントされる。
1月27日~2月28日には、東京・茅場町の「CAFE SALVADOR BUSINESS SALON」に特設カフェ「ONKYO GRANBEAT CAFE」がオープンし、コーヒーとともに実機を体験できる。