ニュース
イオンモバイル、月額1500円の「050かけ放題」
2016年7月25日 10:20
イオンリテールは、MVNO型の携帯電話サービス「イオンモバイル」の新たなオプションとして、月額1500円(税抜)で、IP電話による通話定額サービス「050かけ放題サービス」を7月26日より提供する。
専用アプリ「050IP電話」から発信することで、24時間、いつでも回数無制限で通話定額が利用できる。海外滞在中もWi-Fi経由で利用できる。ただし5時間以上連続で通話すると、自動的に切断される。
初めて利用する際には、加入手数料1000円がかかり、初回請求時に合算される。国内固定電話、国内の携帯電話やPHS、国内のIP電話宛てに発信できる。緊急電話や国際電話、ナビダイヤルは利用できない。
短い時間の通話割引より長時間のIP電話で
これまでイオンモバイルでは、050番号のIP電話サービスとしてNTTコミュニケーションズの「050 Plus」を提供してきた。今回の「050かけ放題」のアプリはNTTコミュニケーションズによるもので、サービス内容や品質は「050 Plus」に準拠する。IP電話のため、通話時には通信量が増えることになる。
回線交換方式で一定の品質を保ちつつ、1回数分でかけ放題、という形の通話サービスではなく、IP電話の通話品質ながら通話時間にほぼ制限がないサービスを選んだのは理由について、イオンリテール住宅余暇商品企画本部 デジタル事業部長の橋本 昌一氏は、調査会社のデータをもとに「時間を気にせず電話をしたいというニーズが、全ユーザーの4割程度ある」と説明する。
音声通話のみならず、データ通信専用プランでも利用可能で、たとえばデータ通信の2GBプラン(780円)の場合、かけ放題を組み合わせれば、月額2280円でデータ通信と、IP電話による通話定額を利用できるとアピールする。
イオンモバイルのユーザー層
今年3月と比べて、6月の段階では、イオンモバイルにおける20代~30代のユーザーが10ポイント以上増加。これはネット上での広告展開の影響とのことで、そうした年代の来店客も増えたという。20代~30代のユーザーはSIMカード単体で購入するケースが多いことも明らかにされた。
また音声通話プランを利用するユーザーは全体の7割に達した。
イオンの携帯電話売場では、イオンモバイルだけではなく、他社のサービスも取り扱っている。2015年度の実績では、大手キャリアの販売は全体の81%、MVNOのSIMカードは19%だった。ところが2016年度に入ってからは、大手キャリアは58%、MVNOは42%と大きな変化が起きている。