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MetaMoJi、現場業務向けノートアプリ「GEMBA Note」の説明会開催

個人向けバージョンの提供も開始~半額キャンペーン実施中

MetaMoJiの浮川和宣社長

 MetaMoJiは、5月より法人向けに提供を開始している現場業務向けのデジタルノートアプリ「GEMBA Note for Business」の説明会を開催し、同アプリを開発した背景などを同社の浮川和宣社長が語った。

 GEMBA Noteは、手書き文字入力の「mazec」、ノートアプリの「MetaMoJi Note」(旧Note Anytime)、さらにリアルタイムのグループコミュニケーション機能を持たせた「MetaMoJi Share」に続くアプリで、その名の通りPCを持ち出して作業しづらい“現場”での活用をターゲットにしたデジタルノートアプリとなる。

“今”をどう処理するかがポイントという

 浮川氏は、「従来のPC用のOfficeというソフトウェアは言葉の通りでオフィス向けで、決して現場向けではないと商品名が言っている。そこに気がつき、現場でどういうソフトウェアが望まれているのかを考えていく必要があった」と開発の経緯を振り返る。

 「オフィスソフトが設計されたのは30年ほど前。個別のPCの性能だけでなく、歴史上スタンドアロンで一人が作業するのに最適化されている。現代のハードウェアやインフラを生かすアプリケーションではないかということで、今の環境に合わせた新しいアーキテクチャー、コンセプトができるはず」として考えられたのがGEMBA Noteだという。

 同社では、利用事例として「シャッター会社での実測・スケッチ業務ソリューション」「食品工場での検査記録ソリューション」「AWS(Amazon Web Service)と連携したIoTソリューション」「保守業務向けソリューション」の4つをデモ。

シャッター会社での利用事例

 シャッター会社の事例では、営業マンが現場を訪れ、自社製品が設置できるかを確認する際、従来は現場での実測やスケッチに15分、持ち帰ってのPCでの清書に1時間かかっていたという。ここにGEMBA Noteを導入したところ、スケッチ漏れのリスクを小さくしながら清書にかかる時間を無くし、別の営業先も数件回れるようになったという。この事例では、寸法線などをツール化しておくことで、作業効率を高めつつ、ミスが抑えられるように工夫されている。

 また、保守業務向けのソリューションでは、Salesforceとの連携機能をアピール。障害報告やリクエストに応じて出動する際に、チェックリストや作業完了報告書を簡単に作成・共有できる様子や、PDF化した操作マニュアルをGEMBA Noteに貼りつけて、オフライン環境でも確認できるようにするアイデアなどが紹介された。

食品工場で検査状況をリアルタイムで共有する事例
検査責任者が全体の状況を把握するインターフェイス
IoTのデモ
ロンドンにある発電機を遠隔操作
メモ入りの手順書にボタンを配置するようなユーザーごとのカスタマイズも可能
稼働状況をカレンダーで確認することもできる
Salesforceなどとの連携も可能
さまざまなテンプレートにデータを流し込んで現場業務をサポートする

 同社では、iOS向けに同アプリをリリースしているが、年内をめどにWindows版のリリースする計画。Android版についてはニーズを踏まえて検討したいとしている。

 個人向けのバージョンについても、6月21日よりiOS向けに提供を開始。価格は月額480円または年額5000円となっているが、7月中旬まではキャンペーンとして半額の月額240円、年額2500円で提供される。