「WX01K」「Sweetia」「LIBERIO」インタビュー
新生ウィルコムが送り出す京セラ製3モデルの魅力
横田氏(右)と森氏(左) |
ウィルコムより10月以降に発売されるPHS端末9機種が発表された。京セラは、長らく「京ぽん」の愛称で親しまれてきたPHS端末を手がけ、ここ数年は若い世代を中心に話題をさらった「HONEY BEE」シリーズのヒットも記憶に新しいところだ。今回、新たに同社が手がけた「WX01K」「Sweetia」「LIBERIO」の3モデルについて、担当者に新端末の魅力を聞いた。
なお、お話をうかがったのは、横田氏、森氏、岩田氏、宇佐美氏、光永氏、宮坂氏の5名。企画やマーケティング、デザイン、技術の各担当者となる。
岩田氏(右)と宇佐美氏左(左) | 光永氏(右)と宮坂氏(左) |
■WX01K
WX01K/10月6日発売 |
――それではまず、「WX01K」について教えてください。
横田氏(通信機器関連事業本部 マーケティング部 国内第2マーケティング部 商品企画課 PM2係 係責任者 横田 希氏)
「WX01K」は、「WX330K」(2008年3月ウィルコムより発売)の後継モデルにあたる端末です。これまで使っていた携帯電話の使い勝手を損なうことなく利用していただける、3インチのQVGAのディスプレイにサブディスプレイ、3メガカメラなどを搭載しています。連続通話時間も11時間に延ばしました。また、メールの宛先入力などのユーザーインターフェイス(UI)も改善しています。
PHSの通話品質の高さにはこれまでも定評がありますが、今回はハンズフリーにも対応しており、高い通話品質でハンズフリー通話も楽しめます。
――ターゲット層はどんなユーザーでしょうか。
森氏(
通信機器関連事業本部 デザインセンター デザイン3課 デザイン2係 森 孝裕氏)
ターゲットとなるのは30代の男性です。そのターゲットに向けて、スクウェアな形状を採用し、質感の高さを表現するデザインとしました。ボディはツートーンカラーになっているほか、端末を開いたキー部に光沢感や金属の質感をもたせ、周辺はマットに仕上げることで。高級感を演出しました。キーの印字も色分けし、見やすさとそして使いやすさをを意識しました。
岩田氏(通信機器関連事業本部 マーケティング部 国内第2マーケティング部 販売促進課 プロモーション係 岩田 浩嗣氏)
今回の発表の「WX01K」「Sweetia」「LIBERIO」は、近年発売の国内PHSの中で最長の連続通話時間を実現しているので、電池持ちを気にせず安心して通話を楽しんでいただけます。スマートフォンをお使いの方にも、ぜひ、サポート機としてお使いいただきたいと思います。
――バッテリー容量に頼らずに通話時間が伸びたのは、何か技術的な進歩があったのでしょうか。
宇佐美氏(通信機器統括事業部 国内第1技術部 第1技術部 第2プロジェクト課 1係責任者 宇佐美 秀晃氏)
そうですね、無線制御の効率化を図り、通話中にCPUが動いている時間を限りなく下げることができたためです。結果的に20%程度の削減効果があり、11時間という長い通話時間を実現できました。
■「Sweetia」と「LIBERIO」
Sweetia/11月中旬発売予定 |
LIBERIO/11月中旬発売予定 |
横田氏
続いてご紹介する「Sweetia」と「LIBERIO」は、どちらもストレート型の端末となります。「Sweetia」は女性をターゲットにしたモデルで、カラーバリエーションもRose Pink、Purple、Pastel Pink、Ivory、Blue、Whiteの6色を揃えました。
一方の「LIBERIO」は男性がターゲットとなります。上質感を意識し、落ち着いたカラーリングを4種類ラインナップしました。いずれのモデルも「WX01K」と機能的にはほぼ同等ですが、MP3やハンズフリーに非対応など若干異なっています。
――製品の性格付けを変化させることで、どういったユーザーを獲得していきたいですか?
宮坂氏(通信機器関連事業本部 マーケティング部 国内第2マーケティング部 販売促進課 プロモーション係 係責任者 宮坂 俊至氏)
HONEY BEEでは女子高生や恋人同士などにご利用いただき、さらにウィルコムさんの「だれとでも定額」の登場によって、ユーザーの幅が広がってきたところです。今回のモデルは、落ち着いたデザインで、HONEY BEEよりももう少し上の年代向け商品です。「Sweetia」と「LIBERIO」でさらに幅広いユーザーを獲得していきたいと考えています。
――デザイン的にはどのような変化を加えていますか?
光永氏(通信機器関連事業本部 デザインセンター デザイン3課 デザイン1係 光永 直喜氏)
「Sweetia」は女性向けということで、柔らかい印象のデザインとカラーリングを採用し、ディスプレイの周りにもパターンを置いてキラキラした印象を与えています。このパターンはピンク系とホワイト系のボディカラーで異なるパターンを採用しています。キーの部分は、女性の爪でも押しやすい段差のある形状を採用しています。
その一方で「LIBERIO」では、スクエアではりのある形状と、液晶部分の大胆なカットが特長です。また、手の大きい男性でもメールなどの操作がしやすいように、キー部を「Sweetia」の階段状のキーとは異なる、かまぼこ構造のものに変更しています。
宮坂氏
商品名の由来ですが、「Sweetia」は「sweet」のかわいいと、「ia」の集合体を合わせた造語です。かわいい物がいっぱいということから、女性のかわいくありたいという想いを名前にこめています。
「LIBERIO」は、「liberty」の自由にと、「IO」の継続性を合わせた造語です。シンプルスタンダードなモデルなので、1台のみの利用でも、2台持ちでもお使いになられる方に自由に使っていただきたいという想いを名前にこめています。
――お忙しい中ありがとうございました。
2011/10/6 09:00