【WIRELESS JAPAN 2011】
京セラが2画面Android「Echo」を披露、KDDI田中氏も興味津々


 京セラブースでは、米国法人であるKYOCERA Communicationsを通じて米Sprint向けに提供されている2画面液晶を搭載Android端末「Echo」(エコー)のタッチ&トライコーナーが注目を集めている。またブースには、KDDIの代表取締役社長である田中孝司氏も訪れ、関心の高さを伺わせた。

 「Echo」は、3.5インチのタッチパネル液晶を2つ搭載したスマートフォン。Android 2.2を採用する。フルタッチ型のスマートフォンとして利用できる形状ながら、搭載された「ピボットヒンジ」によって3.5インチディスプレイを2枚並べた形で画面の大型かを実現するユニークな機構が採用されている。

 2画面をフルに使ってタブレット端末のような大画面で操作できるほか、2画面であることを活かして、一方の画面に画像のサムネイルを、もう一方にプレビュー表示させるといった利用も可能。2枚のディスプレイは段差がなく1枚のパネルのように並んでおり、タッチ操作時には画面をまたいだフリック操作が行える。

 また、2画面をフルサイズで利用した地図表示は当然ながら、閲覧性が高い。2画面を分割利用して下の画面にフルキーボードを表示させた場合も、ソフトキーのサイズが大きく入力しやすい印象を受けた。米Sprintでは2年契約で200ドルを割る価格で販売されているという。

 さて、取材中にはビッグなゲストが現れた。基調講演を終えたばかりのKDDIの田中氏が京セラの展示ブースに登場し、「Echo」をチェックしたのだ。北米市場で投入されてはいるが、同端末は通信方式としてCDMA2000を採用しており、EVDO Rev.A方式もサポートしている。現時点では国内向けのアナウンスはないものの、状況的には国内投入についても期待が高まるところだろう。

 このほかブースでは、コンセプトモデルの展示やウィルコム向けのHONEY BEEシリーズ、au向けのmamorino2などが並んでいた。


 




(津田 啓夢)

2011/5/26 09:15