【Mobile World Congress 2014】
カメラやスマートウォッチに活路を見出すTizen
(2014/2/24 15:08)
Tizen Associationは、Mobile World Congressに先がけ、2月23日(現地時間)にプレス向けのイベントを開催。Tizenの現状や、最新端末を紹介した。
キーノートにはTizen Associationのチェアマンで、ドコモのプロダクト部技術企画 担当部長の杉村領一氏が登壇。「少なくともTizenは、2回ほど死んだと言われた」と話し、会場の笑いを誘いつつも、Tizenはまだ進行中のプロジェクトであることを語った。
杉村氏によると、Tizenはスマートフォンに加え、車載向けの「Tizen IVI」も開発が進められていた。ここに、「テレビ用のプロファイルや、ウェアラブルを加えた」といい、スマートフォン以外の多彩な端末をサポートしていく方針だ。キーノートではTizen OSを搭載した初のウェアラブル端末として、サムスン電子が同日発表した「Gear 2」が紹介された。
また、会場では、Tizenを搭載したサムスン電子製のデジタルカメラ「NX300M」で来場者を撮影していた。NX300Mは、昨年サムスン電子が韓国で発売したモデルで、Tizen OSを搭載した初の商用機となる。2030万画素のAPS-Cセンサーを搭載し、IEEE 802.11b/g/nのWi-Fiにも対応する。ネットワーク経由で、PCやスマートフォンに写真をシェアできるのが特徴だ。
なお、ドコモは、日本でのTizen搭載スマーフォンの発売を見送っている。一方で、2月にはTizen AssociationにはZTEやソフトバンクモバイル、Sprintといったメーカーやキャリアが新たに参画。スマートフォンの発売については言及がなかったものの、Tizen Associationの規模は徐々に拡大している。