【Mobile World Congress 2012】
Dolby Mobileを実機でアピールするドルビー


 ドルビーラボラトリーズ(Dolby Laboratories)は、ケータイなどにも採用されている同社の音質補正技術「Dolby Mobile」などを展示している。ブース内では、Dolby Mobileを採用する各社のスマートフォンやタブレットなどの実機が展示され、ヘッドホンを使ってDolby Mobileの効果を確かめられるようになっていた。

 Dolby Mobileを搭載した端末は非常に幅広く、日本製の端末としては、富士通製の「ARROWS X LTE F-05D」などが展示されていた。エプソン製のゴーグル型のAndroid端末「MOVERIO」もDolby Mobileを採用しており、ブース内に実機が置かれていた。

Dolbyのブースさまざまな端末でDolby Mobileを試せる
デモ専用アプリは、再生中にDolbyのオンオフを切り替え可能で、その効果がわかりやすくなっていたエプソン製のMOVERIO。イヤホンは小さいが、Dolbyのおかげで音響はなかなかの迫力
iPhoneによるデモ。iPadでも同じCineXPlayerを使ってデモをしていた

 Dolby Mobileを端末組み込んだ例のほかに、ドルビーの技術を応用したアプリも開発されている。ブース内では、NXP Software社のiOS向け動画プレーヤーである「CineXPlayer」が、Dolbyの技術を採用した製品として紹介されていた。

 このほかにもブース内では、「JPEG-HDR」も展示。JPEG-HDRは写真のダイナミックレンジを広げて記録するための画像フォーマット。これにダイナミックレンジを拡大する撮影技術を組み合わせれば、明暗がつぶれない写真データを残すことが可能になる。JPEGとの後方互換を維持しているのも特徴となっている。

この写真がJPEG-HDRでないのでわかりにくいが、右のHDRが有効の表示の方が、雲の明るい部分のディティールが明らかによく描かれている卵形の椅子でDolbyを試すこともできた。5.1chのオーディオシステムにスマートフォンをつなぎ、Dolbyのサラウンドを楽しめるデモもあった

(白根 雅彦)

2012/3/2 13:59