【Mobile World Congress 2011】
mobiwire、電子ペーパー端末やセキュリティに強いAndroid


屋外ブースに端末を展示した

 プーマやポルシェデザインといったブランドコラボ端末で、毎年Mobile World CongressをにぎわせていたSagem Mobileが、社名を変更し、mobiwireとして同イベントに出展していた。新社名での活動は先週からで、担当者によると「端末戦略の変更に伴うブランドの刷新」とのこと。以前のような派手さはなりをひそめ、タブレットやセキュリティ性能を高めたAndroid端末を中心に展示を組み立てていた。

 中でも注目したいのが、「eReader」と呼ばれる電子情報端末。電子ペーパーを採用しており、Webサイトなどを紙の感覚で読むことができる。3G版、Wi-Fi版ともに用意し、納入先に応じて若干のカスタマイズも行っているという。

Wi-Fi版(左)と3G版(右)を用意納入先によってカスタマイズも行う。このモデルはタブの色が異なる

 Android端末には、電話やSMSを暗号化できる機能を搭載。担当者によると「セキュリティの要件が厳しい企業などへの導入を狙っている」そうだ。さらに、タブレット端末も開発。現時点ではAndroid 2.2となるが、「Android 3.0へのアップデートを行う可能性もある」(説明員)。いずれも日本での展開される確率は低いが、ユニークさは際立っていた。

通話やSMSを暗号化するAndroid端末LTEと3Gのデュアルモデムも展示する

 



(石野 純也)

2011/2/18 11:24