【Mobile World Congress 2011】
自社製品の応用範囲の広さをアピールするMediaTek


MediaTekブース

 バルセロナで開催中のMobile World Congressでは、無線通信などの半導体メーカーMediaTekも出展している。

 MediaTekは台湾の新興企業で、工場を持たない、いわゆるファブレスの半導体メーカー。携帯電話の通信関連やGPSなどのチップも手がけていて、とくに新興市場向けの安価な端末向けのチップでシェアが高い。昨年、NTTドコモはMediaTekに対し、LTEプラットフォームのライセンス提供契約を締結している。

MediaTek製品を使った電話機の一例

 ブースでは、同社のチップを採用する各社の携帯電話などの製品に加え、同社のチップセットのリファレンス端末も展示されていた。リファレンス端末は、HSPA対応のAndroid端末とフルタッチフィーチャーフォン、GSM対応の低コスト端末の3種類が展示されていた。

 たとえば「MT6573」というチップセットのリファレンス端末は、Android 2.2を搭載するスマートフォンになっている。通信方式としては、HSPA Rel.6に対応し、プロセッサは650MHzのARMコア。Bluetooth、無線LAN、FMラジオ、GPSなどの各種インターフェイスを備えている。このままコンシューマーが購入するような製品ではないが、チップベンダーがこうしたリファレンス機を用意することで、端末ベンダーが同社のチップを使って端末を作りやすくしている。

Androidタイプのリファレンス機Androidタイプのリファレンス機のスペック
フルタッチフィーチャーフォンのリファレンス機フィーチャーフォンのリファレンス機のスペック
低コストタイプのリファレンス機低コストタイプのリファレンス機のスペック
さまざまな製品にMediaTekのチップが使われている


(白根 雅彦)

2011/2/17 12:14