【Mobile World Congress 2011】
WACがロードマップや現在の取り組みを発表


会見には欧米韓のキャリアやメーカーが出席

 全世界の通信事業者や端末メーカーなどが加盟する「WAC(Wholesale Applications Community)」が、Mobile World Congressでプレスカンファレンスを開催した。出席したのは、VodafoneやTelefonica、AT&Tといった欧米キャリアのCEO。韓国キャリアのKTやサムスン電子などのも登壇している。

 WACとは、異なるプラットフォーム上で動作するアプリを、キャリアやメーカーが共同で開発する取り組み。プレゼンテーションを行ったWACのPeters Suh氏によると、すでに中国移動通信(チャイナ・モバイル)やTelefonica、Vodafone、Verizonなど、世界で7つのキャリアが商用化にこぎつけたという。サムスン電子やLGエレクトロニクス、ソニー・エリクソンなどの計5メーカーが端末を製造している。

商用化の現状が語られたこの1年間の進捗状況

 今後は、アプリのリッチ化を目指し、課金や認証といった仕組みも取り入れていく予定。2月リリースの「WAC2.0」では「HTML5」が取り入れられており、11月にはネットワークAPIを拡張した「WAC3.0」が登場する見込みだ。

11月までのロードマップ会見で行われたWACアプリのデモ

 なお、日本からはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなどが参画している。

 



(石野 純也)

2011/2/15/ 11:17