【Mobile World Congress 2010】
ノキアとインテルが新プラットフォーム「MeeGo」を発表


インテルでSenior Vice President and General Managerを務めるRenee James氏(左)と、ノキアのExecutive Vice President、Kai Oistamo氏(右)

 ケータイメーカー最大手のノキアは、「N900」などのインターネットタブレットに採用されるプラットフォーム「Maemo」を、インテルのソフトウェアプラットフォーム「Moblin」と統合し、新たなプラットフォーム「MeeGo」に進化させると発表した。

 両者のベースはLinuxで、多彩なデバイスをサポートする。ノキアのKai Oistamo氏は「モバイルフォン、タブレット、ネットブックなどのシステムをサポートし、モバイル体験が劇的に変わる」と話す。

新プラットフォームの名称は「MeeGo」両氏は「MeeGo」が、ユーザー、キャリア、開発者など、各プレイヤーにとってのメリットを語った

 MeeGoを採用したデバイスは、2010年の第2四半期にリリースされる見込み。このプラットフォームは「自由でオープンソースのプロジェクト」(Kai氏)とされ、ノキアとインテルは、メーカーやキャリアなどでの採用を狙う。

 アプリケーションは、ノキアの「Ovi Store」やインテルの「AppUp Center」での配信が可能になる。Kai氏によると「スケールとユーザーへの到達力が格段に違う」というメリットがあるという。ただし、ノキアはスマートフォンに採用される「Symbian」は継続していく構えだ。Kai氏は「Symbianは広く普及するスマートフォンにとってパーフェクトなプラットフォーム」とし、2つを共存させるとの見方を示した。

 



(石野 純也)

2010/2/16/ 17:59