【IFA2017】
TCL、「alcatel」「BlackBerry」両ブランドの最新モデルを出展
BlackBerry KEYone BLACK EDITIONは日本にも投入予定
2017年9月4日 14:19
alcatelブランドに加え、BlackBerryブランドも取得した、中国のTCL Communication。同社は「IFA 2017」に合わせ、alctelブランドの新機種「alcatel A7」「alcatel A7 XL」「alcatel IDOL 5」「alcatel IDOL 5S」の4機種を発表。これらの新モデルをブースに展示した。一方のBlackBerryブランドとしては、日本で発売中の「BlackBerry KEYone」の上位版にあたる、「BlackBerry KEYone BLACK EDITION」が展示されていた。BlackBerry KEYone BLACK EDITIONはグローバル展開の開始が発表されており、日本でも、9月に7万9800円で発売される予定だという。
デュアルカメラ対応の「alcatel A7 XL」など4機種を披露
alcatelブランドで発表された機種の中で、もっとも特徴的なのが、alcatel A7 XLだ。同モデルは、背面がデュアルカメラとなり、ボケ味を生かした写真を撮ることが可能。展示ブースのスペックリストには、「Background Changing」という記載があったが、実機には実装されていなかった。説明員によると、ソフトウェアが最終ではないとのこと。2つのカメラで記録した深度を利用し、写真の背景を変更する機能になると思われる。
カメラはメインが12メガピクセルで、サブとして2メガピクセルを搭載。基本的には、12メガピクセル側で撮影を行うが、ボケモードに切り替えたときには、2メガピクセルのカメラを使い、深度の測定などを行う仕組みだ。セルフィー用のフロントカメラは5メガピクセルで、フラッシュも搭載する。
XLという名称どおり、alcatel A7 XLは大型のスマートフォンで、ディスプレイサイズは6インチのフルHD。チップセットは「MediaTek MT6750S」。3GBのメモリ(RAM)と、32GBのストレージ(ROM)を内蔵する。LTEはカテゴリー4で下り最大150Mbps。
これに対し、alcatel A7は、シングルカメラ搭載で、画素数は16メガピクセル。「dual tone flash」に対応しており、LTEのカテゴリーも6(下り最大300Mbps)と、ベースとなる機能はalcatel A7 XLよりやや高めだ。ディスプレイは5.5インチのフルHDで、6インチのalcatel A7 XLよりもややコンパクトなモデルとなる。
IDOLシリーズは、alcatel IDOL 5と5Sの2機種が発表、展示された。型番が示すとおり、2機種は兄弟モデルという位置づけで、ディスプレイサイズは5.2インチ、フルHDで共通。メモリ(RAM)も3GBとなる。一方で、ストレージはalcatel IDOL 5の方が少なく、16GBしか搭載しない。alcatel IDOL 5Sは32GBとなる。
カメラはalcatel IDOL 5が13メガピクセル、同5Sが12メガピクセルと、画素数だけを見ると5の方が大きいが、センサーピッチが異なっており、前者が1.12μm、後者が1.25μm。基本的には、alcatel IDOL 5Sの方が、ハイスペックに仕上げられている。
「Now Key」と呼ばれる特殊なキーが搭載されているのも、alcatel IDOL 5Sだけの特徴。このキーを押すと、アプリのランチャーを立ち上げられたり、あらかじめ割り当てたアプリを起動したりといったことができる。
BlackBerry KEYone BLACK EDITIONも出展
TCLは昨年12月にカナダのBlackBerry社から長期独占ライセンスを受け、BlackBerryブランドのスマートフォンを製造、販売している。これを受け、展示会などで、TCL Communicationのブースに、alcatelブランドとBlackBerryブランドの両方が出展されるようになった。
2017年2月にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressでは、QWERTYキーボードを搭載したAndroid採用スマートフォンの「BlackBerry KEYone」を発表。IFAでは、機能を強化し、カラーリングも黒を基調にしたBLACK EDITIONのグローバル展開を発表している。冒頭に記載したように、このBLACK EDITONも日本で発売される予定だ。
BLACK EDITIONはその名の通り、フレーム部分のカラーリングをブラックに変わっており、メモリーやストレージなども強化された。メモリーは通常版が3GBなのに対し、BLACK EDITIONは4GB、ストレージは32GBから64GBに増強されている。