【IFA2015】

TCL、アクティブに使える「GO PLAY」「GO WATCH」を発表

家電製品と向かい合う形で、ALCATEL ONETOUCHの独立したブースを出展していたTCL

 日本での本格展開を発表し、「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」を日本で発売した中国TCL。同社はフランスが源流のALCATELブランドを引き継いでおり、アジアだけでなく、欧米でのシェアを伸ばしている。そんなTCLが、IFAで発表した新ブランドが、「GO」シリーズだ。

 GOシリーズのラインナップは2つ。1つが防水、防塵、耐衝撃性を備える「GO PLAY」。もう1つが、アクティブなユースケースを想定したスマートウォッチの「GO WATCH」となる。

 GO PLAYは、「アクティブな若者をターゲットにした」(同社説明員)スマートフォン。ドット柄のポップな背面カバーを採用しており、カラーバリエーションも8色と多彩だ。アウトドアなど、アクティブなシーンでの利用を想定しているといい、IP67の防水性能や、防塵性能を備えるほか、耐衝撃性能にも対応している。

ポップなカラーリングとアクティブな機能が特徴の「GO PLAY」
スクリーンレコード機能を搭載。インカメラの動画や音声も同時に記録できる

 スタンバイ時で「1週間以上持つ(プレスリリースには20日と記載)」という、ロングバッテリーもGO PLAYの特徴となる。バッテリー容量は2500mAh。画面上の動きを記録して、ゲームのプレイ動画などを作成する機能も搭載されている。

 チップセットにはSnapdragon 410を採用。ディスプレイは5インチ、解像度はHD(720×1280ドット)と、ミッドレンジによくあるスペックを備えている。なお、TCL日本法人では、「日本市場への投入は現在検討」としている。

 もう1つのGOシリーズが、スマートウォッチのGO WATCHだ。GO PLAYと同様、IP67の防水、防塵に対応。外観も、アウトドア用のスポーツウォッチテイストに仕上がっているが、ディスプレイはタッチパネルで、ベゼル下部に「go」と書かれた大きめのボタンを搭載する。

アウトドアウォッチのような外観の「GO WATCH」

 このgoボタンはホームボタンの役割を果たし、さらに、長押しすると感情測定機能が起動する。同社説明員によると、GO WATCH背面に搭載されたセンサーで体温や汗などを測定し、どのような感情を抱いているのかを判定しているようだ。測定した感情は、SNSにペアリングしたスマートフォン経由で投稿できる。

goボタンを長押しすると、感情測定機能が起動する
独自OSを採用しており、ユーザーインターフェイスもAndroid Wearなどとは異なる

 GO WATCHは、スマートウォッチではあるが、OSは独自仕様のものになる。同社の他のスマートウォッチもこれは同様で、ペアリングして使うには、専用のアプリが必要になる。Android Wearを採用しない理由として、同社の説明員は「Android、iOSの両方に対応できる」という利点を挙げていた(ただし、最新のAndroid WearはiOSに対応する)。

 このほか、TCLはデザインにこだわったミッドレンジモデルの「POP STAR」をIFAに合わせて発表している。

石野 純也